ブリュッセル2軒目のホテル‐1990年ヨーロッパひとり旅 6 Second Hotel in Brussels :Solo-travel to Europe in 1990

1990年2ー3月ヨーロッパひとり旅

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ベルギー ブリュッセル2日目 The second day in Brussels, Belgium

ひとり旅3日目 ホテルを変更

2月23日の朝は6時前に目が覚めた。

身支度を整え、階下のダイニングルームへ朝食を取りに降りる。

ホテルのご主人夫妻が食事をしていた。

「Good morning!」

英語でも通じる1

「Coffee or tea?」

「Coffee, please.」

テーブルの上に座っていた大きな猫にも「Good morning」と挨拶する。

私が朝食を取っている間に、アメリカ人らしき中年男女のグループがやって来た。賑やかに楽しそうに話しながら朝食を食べている。いいなぁ。良い雰囲気。

私もいつか、友達夫婦とどこかの国へ旅行へ出かけるなんて素敵な人間関係を作りたい2

さて、昨日は、1日迷って過ごしたので、このままブリュッセルを通り過ぎるわけにはいかない。

でも、ちょっとこのホテルは高すぎるかな。

部屋の感じもご主人にも不満があるわけじゃないけれど3、この先まだ1ヶ月あるんだし、無駄遣いはできない。

チーズとパンにコーヒーの朝食を終えると、私はホテルをチェックアウトした。

日本人の女の子との出会い

まず、やはり両替をしよう。昨日の1575BFは、ホテル代や食費でもうほとんどない。

荷物を背負って、グランプラス辺りまで歩く。

道の左手には広い公園のような緑が続く。人通りはあまりない。

時刻は9時を過ぎているが、これから出勤するらしく足早に歩く人の姿も見える。ビルの中にはもう仕事を始めている人々もいる。

中央駅の脇を通り、グランプラスを目指した。

大きなビルも建っているがふと目を転じれば、中世を思わせる建物も多く建っている。

大きな通りから少し入るとベンチのある広場に出た。

ベンチには日本人らしい女の子が座っている。その子に近づきながら声を掛けてみた。

「日本から来たんですか」

「そうです」

「あの…両替したいんですけど、この辺にどこか両替所はないでしょうか」

彼女は振り向いて、ひとつの店を指さし、

「あそこ、そうみたいですよ」

と言った。

彼女にお礼を言って、両替所に行くと、まだ開店前らしく、おばさんが店の前を掃除している。

「Pardon(すみません)」

と声を掛けるとおじさんが出てきて、両替をしてくれた。

今回は40USドルを交換し、1328BFになった。

両替所を出ると、さっきの彼女はまだベンチにいる。私も隣に座った。

旅行3日目の私に比べ、彼女の旅はもう終わりに近づいていて、今夜、夜行でミュンヘンまで行くつもりだが、今日一日の予定はとくに決まっていないという。

大阪から来たという彼女と、私はしばらく行動を共にすることにした4

私は今夜の宿を探さなくてはいけない5

彼女は私の宿探しに快く付き合ってくれ、まず、インフォメーションへふたりで行くことにした。

ブリュッセルでは、道端にたくさんの犬の糞を見た。中には踏んづけられて臭いを放っているものもある。

「ヨーロッパの街並みは清潔だ。紙屑ひとつ捨てても罰金を取られる」そう聞いていた私には意外な光景だった。まあ、“ヨーロッパ”とひと口では語れないということか。

それにしても多い。つぶれた犬の糞。滑って転んだりしたら笑い話にもならない。

その茶色い塊に注意しながら、私たちはインフォメーションにたどり着いた。

ツーリストインフォメーションでホテルを探す

ブリュッセル市内のインフォメーションは、入ると正面から右側に向けてL字型にカウンターがあり、いろいろな資料が置いてある。

私はカウンターの中の女性に声を掛け、ホテルと探していると言った。料金、シングルか否か、バス・トイレの有無など希望を告げる。

昨夜はちょっと高めでいいところだったから、今夜は抑えなければ。

やっとひとつのホテルを紹介してもらい、道順も教えてもらう。

ちょっと遠いけれど、チェックインと荷物を置くために、ひとまずホテルへ行かなければならない。

たどり着いたホテルは、人通りの少ない道路に面した建物にあった。いかにもヨーロッパという感じの石造りの建物だ。1階の入り口は、レストランとホテルとが別々になって並んでいた。入口の扉のガラスには“Hôtel de L’Yser”6と書かれている。

彼女には外で待っていてもらって中に入る。右手の壁に注意事項を書いた紙が貼ってある。何ヶ国語かがその国の国旗のイラストとともに書かれていた。日本語を見つけて思わずにっこりする。

「Pardon」

と奥に声を掛け、チェックインを済ませて、部屋に行ってみる。

三人乗ればいっぱいになるようなエレベーターに乗り、3階へ。

ブリュッセルで宿泊した部屋からの眺め。通りの先に見えるのはコングレ記念塔のようです。Google mapで調べてみるとどうもRue du Congrès辺りのようです。ああ、ぜひもう一度行って確かめたい!

初めて見るヨーロッパ仕様

ところで、ヨーロッパではよくあったことだけれど、廊下や階段の電気はある一定の時間が経つと自動的に消える。

だから、不要な時、つけっぱなしになっているということがない。

その代わり、真っ暗なところにいきなり放り出されるような怖さを何度か感じた。

ここのホテルでもそうで、廊下を歩くと自然にパッパッと電気がついたり消えたりする。

造りの古い建物だったので、余計に怖かった。

部屋に入ると左手にベッド、右手にクローゼットがあり、その奥に机と椅子、洗面所があった。

窓はわりに大きく、覗くと庭の先に他の家の建物が見える。庭にはあひるのような鳥が何羽か遊んでいた。

部屋に入った私は首をひねってしまった。

洗面所の足元にあったモノである。

今思うと、それがビデと呼ばれるものであったらしいが、その時は何なのかわからなかった7

形は和式の便器のようだけど、栓がついていて、水を溜められる。高さも床から40㎝といったところか。これはいったい何だろうと考えてしまった。

トイレは共同のはずだし…。

うーん、簡単な洗濯でもするのかな。

それとも足を洗うところ?8まあ、いいや、彼女が外で待っているし。後で彼女にも訊いてみたけど、やっぱりよく知らないようだった。

7 グランプラス へ続く)

 

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