マドリード1990年ヨーロッパひとり旅 29 Madrid: Solo-travel to Europe in 1990

1990年2ー3月ヨーロッパひとり旅

※初めてご訪問くださった方へ
本稿に関するご案内をご確認ください。

マドリード Madrid スペイン

3月17日2時半頃、マドリードに到着した。インフォメーションでペンションを予約する。

チェックインを済ますともう午後3時半で、街をぶらぶら歩いただけで夜になってしまった。

ホテル(ペンション)の窓から見た街。プレルタデルソルの近く、マヨール通り(Calle Mayor)の辺りだったようです。

この日(3/17)の日付の写真はこの2枚のみ。もったいないですねぇ。

翌日(3/18)、やっぱりお風呂のついている部屋がよくて、別のオスタルに移る。

「ペンション」も「オスタル」も家族経営の下宿のような感じだ。

荷物を置いて、まずソローリャ美術館へ行く。

ここに来るまで知らなかった画家だが、その作品には目を見張ってしまった。

海辺に立つ白いドレスの女性が描かれた絵には、波の煌めきも、日差しの明るさも、ドレスの眩しい白さも、見事に描き出されていた。

ソリョーリャ美術館の庭。2019年現在、Googleで見てもほとんど変わりなく、柱に取り付けられていた看板(?)がなくなっているくらいです。

ソリョーリャ美術館の庭。右手の建物が美術館で、ソローリャが住んでいたところだそうです。

この辺りは自分が映っている写真が少ないです。

その後、プラド美術館へ。

入るまでに長蛇の列で、やっと入ったと思ったのに、1階を見て2階に進んだあたりで閉館時間になってしまった。

それに気付かず先に進もうとすると、係の女性が指を2本立ててこっちへ向かって歩きながら追い払う仕草をする。

「日曜日は、2時で閉館!もうおしまいだよ1。さあ、出てった、出てった!」というわけだ。

列車は平気で遅れて来るくせに、休む時間はぴったりなんだから。

スポンサーリンク

実はその前、1階の終わりあたりで、グラナダで知り合ったYくんとばったり会っていた。

「あれえ?何してるんすか、こんなところで」

何してるも何も、観光だよ・・・。

「オレ、今、ツアーの後について、ガイドの話、ちゃっかり聞いてきたんですわ。オレが説明してやりますから、ついて来てください」

そうしてゴヤの絵2の前で語ってくれた。

「この兵士の顔はね、わざと見えないように描いてあるんですと。で、この4人の表情。これが、人間が死ぬ時に見せる4種類の表情を表しているんですと3

「へえ」

「さあ、次を見に行こう!」と思ったところで、2時になってしまったのである。

「ピカソの『ゲルニカ』は見ました?4

「見てない」

「何やっとったんですか!信じられんわ」

ほっといてよ。

 

それから、ノミの市へも一緒に行った。

「あんまり面白いもんはないなぁ」

などと言いながらも、Yくんはしっかり値切って、買い物を楽しんでいた。

 

その後、闘牛場に行くことになり

「オレは、もうチケット持っとるんですよ」

と見せびらかす。

闘牛を見ている間は席が離れているので、終わってから待ち合わせをすることにした。

ラス・ベンタス闘牛場Plaza de Toros de Las Ventasの前で。向かって右がYくん。

闘牛士たちが馬に乗って登場します。

闘牛場は、日の当たり具合によってチケットの料金が違って、日向(ソル)側が安く、日陰(ソンブラ)側は高くなっています。

これはYくんの撮った写真です(日付が3月19日になっていますが)。

弱ってきた牛を数人で取り囲みます。どうも私は苦手でした・・・。

闘牛というものを初めて見たが、申し訳ないけれど、私にはあれを見て熱狂するというのが理解できなかった。

牛の真っ黒な肌に真っ赤な血が流れる。

正直に言うと、かなり衝撃を受けた。

これは、この国の文化なのだから、よそ者の私がどうこう言うことではない。でもやっぱり、牛が可哀想と思ってしまった5

マタドール(主役の闘牛士matador)が観客の声援に応えてぐるりと周ります。

子どもの姿も見えます。

闘牛場を出ると7時になっていた。

「もうパエリヤ、食べました?」

「いえ、まだ」

「これが美味いんですわ!絶対食べてください」

食べてみると、本当に美味しい。この頃、ホットドックやハンバーガーばかり食べていただけに、余計に美味しかった。

食事が済んで、フラメンコでも観に行きたいなぁと思っていると、Yくんが言った。

「ひとりで行くんですか?

やめてくださいよ、危ないですよ。オレ、昨日、男3人で行ったんですけど、途中で変なやつらに絡まれましたもん。

イヤですよ、今こうして話している人が、明日の朝になったら死んでたなんて」

大げさだ。

でも今朝、オスタル近くの路上で見た血の跡がふっと脳裏をかすめる。

「悪いこと言いませんから、ひとりで行くのは止した方がいいですよ。オレ、もう金がないから一緒には行かれんし。

ま、でも良かったですけどね、フラメンコは。なんちゅうか、あの、眉を寄せた表情がね、めっちゃ官能的でした6

仕方なく、フラメンコは諦め、オスタルに戻る。

ミュンヘンでビールを飲まず、バルセロナでガウディを見ず、マドリードでは『ゲルニカ』を見られなかったばかりか、フラメンコも観に行けないなんて!

やはりこれは、もう1度来るしかないな。

翌日3月19日は月曜日で美術館はみんなお休み7

リコンファームを済ませた後、仕方なく街をぶらぶら歩く。

エルコルテイングレス El corte ingresというデパートや王宮、スペイン広場を歩き回った。

スペイン広場Plaza de España。セルバンテスの像の前に、サンチョパンサを従えたドン・キホーテの像があります。

アイスクリームを食べています・・・。

マドリード王宮Palacio Real de Madrid。中には入りませんでした。マドリードはスペインの首都ですが、あまり高層ビルがなく、空が広く感じました。

そして、18:10発の夜行に乗り、最後の目的地、パリヘと向かった。

30 パリとヴェルサイユ宮殿 へ続く)

タイトルとURLをコピーしました