香水を上手に香らせるコツ・付け方とは?5つのポイント
日本でもだいぶ市民権を得てきた香りのおしゃれ、上手に楽しめていますか?
日本フレグランス協会認定セールススペシャリスト&アロマテラピー検定1級のルージュ(@Lapisophia1)です。
香水を上手に香らせるにはコツがあります。
そのコツをつかめば、もう初心者は卒業!
この記事はこんな方におすすめです。
- 香水を付けてみたいけど、どうやったらいいかわからない
- 素敵な香りを上手く付けてみたい
- どうしたら上品に香らせられるのかコツを知りたい
毎日欠かさず日替わりでいろいろなフレグランスをまとっている私が、香水の上手なまとい方のポイントをお伝えしますね。
「香水」には濃さによって種類がある!付ける量も違うよ
「香水」とひとことで言っても実は濃さによって、一般的に4つの分類があります。
アルコールに対して香料の割合(=賦香率)が多い順(濃い順)に以下のように呼ばれます。
※なお、持続時間はだいたいの目安です。メーカーや銘柄によって、または季節や付ける人によって変わります。
- 香水(=パルファム)(持続時間5~12時間以上)
- オードパルファム(持続時間3~8時間)
- オードトワレ(持続時間2~5時間)
- オーデコロン(持続時間30分~2時間)
ちなみにこの記事では、上記のすべてをひっくるめて「フレグランス」と呼びます。
- 濃い方が持続時間が長く、また少量でよく香り立ちます。
フレグランスは香料の濃度が濃い順に以下のようにイメージしてみてください。
液体を付ける面積がだんだん広がる感じですね。
肌に付ける時は、まずオードパルファムなら1プッシュをティッシュなどに付けて、香りを確認してみましょう。
初めて付ける時は、少量からが鉄則。
付けてしまってから「これじゃない!」と思ったら、せっけんを使って洗い、もしあれば消毒用エタノールで拭くと、だいぶ香りが薄まります。
試してみた香り、いかがですか?今日の気分に合いそう?
OKなら、これからお伝えする5つのポイントに注意して、実際に付けてみましょう。
上手な付け方のコツ1. フレグランス(香水)を付けるのは汗は拭いてから
まず第一に大切なのは
- 清潔な肌に付けること
フレグランスは消臭剤ではありませんし、においをマスキング(覆い隠す)するために付けるものでもありません。
せっかくのフレグランスも、汗に含まれるアンモニアなどと混ざると、一気に「悪臭」になってしまうおそれがあります。
できればシャワー後に、それが無理なときでも、汗などを拭いたり洗い流したりした清潔な肌に付けてくださいね。
上手な付け方のコツ2. フレグランス(香水)は服を着る前、肌に直接、付ける
フレグランスは、下着や服を着る前に、肌に直接、付けましょう。
また特に冬場は、マフラーやコートなど毎回洗濯しないものに付いてしまうと厄介です。
時間が経って新鮮さを失った残り香がいつまでもまとわりついてしまわないよう、衣類に付かないよう気を付けましょうね。
複数の香りが混ざるのを防ぐことにもなります。
紫外線が当たるところにフレグランスを付けると、皮膚が荒れたり炎症を起こしたりする場合があります
日に当たらない場所(服の下)に付けましょう!
肌に付けるもうひとつの理由は
- 「あなたの肌」が、香りの「最後のエッセンス」になるから
「同じフレグランスを付けているのに、なんだか香りが違って感じる」??という経験はありませんか?
誰かの付けていた香りが素敵だったから、同じのを買ってみたのに、なんだか違う…とか。
それは付ける人の肌の水分量、油分量、pH値、そして体温などが違うから。
そう、あなたの肌に付けることで、あなただけの香りになるのです。
お店でムエット(香りを試すための紙)に付けてもらった香りと、肌に付けた時が違って感じるのもこのためです。紙には体温も水分も、ありませんからね^^。
上手な付け方のコツ3. フレグランス(香水)を付けるのはウエストから下がおすすめ
さて、次は付ける場所です。
ココ・シャネルの言葉を紹介します。
香水はキスしてほしい所に付けなさい
まあ、それは上級者&親密な間柄にお任せして(笑)
- 普段付けるなら、おすすめはウエストから下
です。
手首は耳の後ろというのが、イメージとしてあるかもしれませんが、初心者さんにはおすすめしません。なぜなら、
- 鼻に近いほど、香りに酔いやすくなるから
フレグランスを付けて、香りに酔ってしまうとか具合が悪くなってしまうというのは、付ける量の他に、付ける場所を間違えている場合が多いです。
また手元に付けるのをあまりおすすめしないのは、周りの人にも強く香り過ぎるおそれがあるから。
印象を良くしたくて付けているのに、
「香水が強すぎる残念な人」
になってしまったら悲しいですよね。
そうならないために、鼻から遠いところに付けるのがおすすめです。
また香りは空気に乗って広がります。
体温で温まった空気は下から上に立ち上るので身体の下の方に付けると、ふんわり広がる香りを楽しめます。
おすすめは
- ウエスト両サイド
- 太ももの内側
- 膝の裏
- 足首
どうです?なんだか色っぽい感じがしません?*^^*
上記のとおり、下着を着ける前、直接肌に付けた香りは、服に覆われて体温で温まり、ふとした瞬間に、体の動きに合わせて服の隙間から広がります。
ジャケットを脱いだ時や、すれ違いざまに近づいた時だけふわっと香るのが、あなたをより魅力的に見せてくれるフレグランスの香り方です。
とはいえ、くれぐれも上記の場所、全部に付けたりしないでくださいね。
2、3ヶ所がベストです。慎重に、少しずつ足してみてくださいね
余談ですが、昔「スプレーした霧の中をくぐる」という方法が流行ったことがありました。
この付け方も、×ではありませんが、上手に香らせるのはなかなか難しいかもしれません。
たとえば無香料のシャンプーを使っているならまだOK
でもシャンプーの香りが混ざってしまうこともあり、前述のように「鼻に近い」ので香り方が自然にならない場合もあります。
また「脈打つところ」につけるという目安もあります。つまり「体温が高いところ」ですね。
濃度の高いパルファムは「脈が打っているところにひとしずく」という付け方もアリです。
ただ体温が高いところは汗などもかきやすいので、その点を注意してください。
繰り返しになりますが、初心者さんには、なるべく下半身、下の方に付けることをおすすめしますよ^^
上手な付け方のコツ4. フレグランス(香水)は、付ける時にプッシュする回数を決めておく
さて、いい感じに付けられましたか?
スプレーの場合、何プッシュしてちょうどよくなったでしょうか?
ここが次のポイントです。
- 慎重に少しずつ付け、初めて付けた時の、「ちょうどよい量=スプレーをプッシュした回数」を覚えておいてください
人間の嗅覚は疲弊しやすく、同じにおいに晒されていると、だんだんと感じなくなってしまいます。
そのため、自分は香りに慣れてしまって「あんまり香ってないなー」と、ついつい付け足してしまう。
その結果付け過ぎ、周りには「プンプン」におい過ぎるということになってしまいます。
いわゆる「香害」ですね。
そうならないために、毎回、最初に決めた量だけを付けるようにしてください。
上手な付け方のコツ5. フレグランス(香水)は食事会の時は控える
さてほぼ、大事なポイントは押さえましたね。
上手な付け方はマスターできそうですか?^^
最後、5番目のポイントは
- 食事がメインのシーンではフレグランスは控える
特に和食の時は要注意!日本料理は繊細です。
あなたのフレグランスがどんなに良い香りでも、やはりお食事の場面では控えるのが吉です。
食事の時はお料理の香りを楽しむもの。
お食事デートに、ばっちりフレグランスを付けていくのは、レストランで喫煙するのと同じくらいNGです。
どうしても付けたい?うーん、じゃあ、膝から下にほんの少しなら許しましょう(笑)。
しかしこれは同行者のためのマナーなので、もしお食事を楽しむパートナーがOKと言ってくれたら、もちろんこの限りではありません(かと言って隣の席まで香るほど、付けたりしないでね^^;)
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自分に似合う香りを知って使いこなせば、もうフレグランス上級者!
また香り使いに慣れてくると、いろいろなフレグランスを試してみたくなりますね。
とはいえ、ニッチブランドの香水はお高い…。
ボトルを買って、使いきれなかったらどうしよう…?
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ちょっとずつ毎月いろいろな香りを試して、お気に入りのフレグランスを見つけましょう!
まとめ:香水の上手な付け方のコツ【5つのポイント】
- 清潔な肌に
- 下着や服を着る前に
- ウエストから下に
- 毎回、決めた回数だけプッシュして付ける
- 食事の席では、控える
フレグランスは付けてから時間が経つとだんだん香りが変わります。これを
- トップノート
- ミドルノート
- ラストノート
といい、トップは30分ほどで消えるので自分のためだけの香りと言っていいでしょう。
待ち合わせ前にサッとつけて…という場合、このトップの、一種尖った香りで第一印象を与えてしまうおそれもありますので、なるべくトップが過ぎて落ち着いた頃、大切な人に会えるよう*^^*計算してみてください。
また香り使いに慣れてきて、もし機会があったら、オードトワレやオードパルファムだけでなく、同じ香りのクリームやボディローション、ヘアミストと一緒に使ってみてください。
ラインによって微妙に香りが違ったりしますが、重ねて使うことで、香りに深みが出て、また違った印象を楽しむことができます。
ここまでくれば、もう上級者さんですね^^
実は私自身は2~3プッシュどころか5~6プッシュしています。
でも上手な付け方を押さえれば、大丈夫。親しい友達や家族にも付けていることをあまり気付かれません。
並んで歩いていた友人と香水の話をしていて
「私、香水って苦手」
と言うので
「私が今日付けてるの、わかった?」
と聞くと
「え、全然、気付かなかった。付けてるの?」
とか(それはそれで寂しいですが…^^;)
オフィスで、私のデスクのPCを覗き込んだ人に
「あれ?ルージュさん、めっちゃいい匂いしますね!」
と言われたこともあります。
酔うと抱きつき魔になるという迷惑な癖のある友人w(男)が、酔った時にハグしてきて
「なんだお前!すげえいい匂いするなぁ!なんだ?それ!」
と言ったり。
(えへへ、これが上級者よっ!いちおう、香りのプロだから♪ ̄∇ ̄)
以上、お伝えした通り、フレグランスはあなた独自の香り方をします。
ぜひ上手に付けて、あなたの魅力を倍増させてください。