「面接」「職場見学」で第一印象を良くするには
就職の前には「面接」、派遣就業の前には「職場見学」がある
就職活動をする際に、必ず通過しなければならないのが「面接」です。緊張しますよね。
私も先日、「職場見学」というものに行って参りました。
今回の記事は、
- 「女性が職場見学に行く」場面を想定して
- 「見た目や雰囲気で、相手に良い印象を与えるためには」
をお伝えしていますが、面接や男性にも共通していえる部分があると思いますので、参考にしていただければ幸いです。
「職場見学」と「面接」は違うの?
- 派遣で働く場合は、派遣先の会社側は候補者を選ぶことができませんので「面接」とは違います。派遣会社が「この人はどうですか?」と提案してきた人材に対し、派遣先は「採用するかどうか」の判断はしますが、複数の候補者の中から「この人がいい」と派遣先が選択することはできないようです。
- 派遣で働く際は、個人情報(住所、学歴、生年月日、家族構成等)は派遣先に開示されないことになっています。
- 職場見学は面接ではないので、志望動機等を聞かれることもないでしょう。しかし、自分の経歴について話す場面はあり、スキルや経験した業務を話す必要はあります。またその流れで就業することについての意欲を語る場合もあると思います。
- 「職場見学」には派遣会社の担当の方が同席します。ひとりで臨むのではないので心強いですね。私の場合、ふたり来てくださったこともあります。
- 不安な点や疑問は、まず担当者の方に相談してみましょう。給与を含む待遇等についても、職場見学の場で切り出すのではなく、担当者にまず確認しましょう。
ちなみに私は以前、初めて「職場見学」へ行った際、文字通りに受け止めていて、実際に働くオフィスを見学させてもらえるものと思っていたらそうではありませんでした(笑)。機密情報を取り扱っている企業もあるでしょうし、実際の執務室に立ち入ることはないと考えた方がよさそうです。
面接・職場見学で相手に与える「良い第一印象」とは、具体的にはどんな印象?
では、面接・職場見学の際に、これから一緒に働く(かもしれない)方々に第一印象を良くするコツを考えてみましょう。
まず考えるのは、「第一印象をどんなふうに見せたいか」です。
第一印象は、初めて顔を合わせて数秒で決まると言われていますので、服装、髪型を含めた外見はやはり大事です。
そして「相手に与えたい良い第一印象とは、どんな印象か」を考える時、こんな問いかけを自分にしてみるとわかりやすいかもしれません。
見た目は、仕事ができるかどうかとはまた別問題で、仕事の能力は実際にやってみなければわからないものですが、共に働く仲間として、一緒にいて不快なようでは困ります。
同じ空間で仕事をするとしたら「こういう人がいい」あるいは「いくら仕事ができても、こういう人はちょっと…」というイメージが湧くのではないでしょうか。そこで出てくる「こんな人がいい」のイメージに合わせていくのです。
一緒に仕事をするうえで好ましい印象というのは、おそらく概ね以下になると思います。
- きちんとしている/しっかりしている
- 清潔感がある
- 落ち着いている
では次に、こういった印象を与えるために、抑えておくポイントを考えてみましょう。
面接・職場見学で良い第一印象を与えるために、気を付けるポイントは9つ
女性の場合、以下のことに気を付けるといいでしょう。
- 指先、髪、つま先など「末端」の美しさ、清潔感を大切にする
- テキパキ働ける髪型にする
- 下着が透けないように気を配る
- においに気を付ける
- 脚が綺麗に見え、きちんと感のあるパンプスを履く
- 過度な装飾を避ける
- 口角を上げ気味にする
- 姿勢を正しくする
- ゆっくり、低めの声で話す
1. 指先、髪、つま先など「末端」の美しさ、清潔感を大切にする
末端に気を遣えるということは全体にも気を配れるということ。
また清潔感はとても大事です。
長すぎる爪や派手なネイル、剥げかけのネイルは避けます。爪が汚れているのもNGです。
手は意外に見られています。
髪は、見た目の印象に、非常に影響します。
ヘアオイル、整髪料などを適度に使用し(つけすぎは逆効果)、清潔な雰囲気にしましょう。
2. テキパキ働ける髪型にする
機能優先の髪型にしましょう。長い髪はまとめ、前髪が目に入ったりすることのないように。
ただし40代後半以上になると、女性も若干、髪が寂しくなってきたりするので、ピッチリしたまとめ髪は寂しい印象や生活に疲れた印象を醸しがちです。
オデコから頭頂にかけて、ふんわりさせると、印象が柔らかく健康的になります。
3. 下着が透けないように気を配る
夏場は特に、白などの色が薄いブラウスで面接・職場見学に向かうことが多くなると思います。
清潔感を出すにはやはり白のブラウスが一番ですが、透けやすいのが難点ですね。
そういう時は、スリップなどのインナー着用がおすすめです。電車の中で見た就活生の白いブラウスの下に黒いブラが透けていてびっくりしたことがあります。
透けない色はベージュと思われがちですが、できれば、それより若干濃いモカが透けにくいですよ。
4. においに気を付ける
メイクや服装に気を配っていても、においに無頓着だと台無しです。
特に夏場、暑い時は、相手先のオフィスに着いた時には汗がびっしょり…ということもありますね。
できれば少し早めに到着して、トイレなどで汗拭きシートを使うのも一案です。
香水や柔軟剤などは、強く香り過ぎないようにしてください。
梅雨や秋の長雨の季節は、衣類の生乾き臭にも気を付けましょう。
また面接・職場見学の前は、においの強い食事は控えることをおすすめします。
不快なにおいは、意外にマイナスポイントになります。
なぜなら、においは、より原始的な脳である「大脳辺縁系」に伝わり、直接、感情に働きかける作用を持つからです。においから誘発される感情は、理屈ではないんですね。
そして嗅覚は疲弊しやすいため、自分のにおいには鈍感になりがち。要注意です。
5. 脚が綺麗に見え、きちんと感のあるパンプスを履く
歩きやすく、脚が綺麗に見える靴がおすすめです。
別に必ずしも綺麗でなくていいのですが、綺麗に見せられるならその方がいいですよね。
面接・職場見学はスーツで行くことが多いでしょうから、やはりここはパンプスが、きちんと感を出せます。
ぺたんこ靴はカジュアルになりすぎるので、ある程度かかとのある方がおすすめです。
5~7cmくらいが、女性の脚をきれいに見せてくれる高さですが、歩きにくいようならもう少し低くても大丈夫。
きびきび動けることが大事です。
6. 過度な装飾を避ける
アクセサリーは控えめにし、パソコン入力や作業の邪魔になりそうなデザインは避けましょう。
おしゃれはプライベートの時にとっておいて。
ブラウスなどの色・デザインも派手になり過ぎないように気を付けてみてください。
7. 口角を上げ気味にする
意識していない時の自分の表情が、電車の窓やお店のウインドウに映ったのを見て、「うわっ!」と思った経験はありませんか。私はあります・・・。
普段の表情って、自分が思うより無防備で無表情なので、時には不機嫌に見えるものです。
ニコニコしすぎる必要はありませんが、口角は意識して上げ気味にしましょう。
試しに鏡で見ながら比べると分かりますが、印象はだいぶ変わりますよ。
8. 姿勢を正しくする
姿勢は大事です。
同じ顔をしていても、背中が丸くなっているとそれだけで老けて見えたり、自信がなさそうに見えたりします。
頭のてっぴんに糸がついて、上から吊られているようなイメージで歩きましょう。
また両肩を下げて引き、気持ち、胸を張るように意識してください(張り過ぎると尊大に見えますので、ほどほどに)。
壁の前に立って、後頭部、肩甲骨、腰、かかとが壁に付くように立ってみると、横から見てまっすぐな状態を確認できます。
9. ゆっくり、低めの声で話す
ハキハキ話せる人は、もちろんそのままでOKです!
もし私のように、話すのが下手な場合は、ゆっくりめに話すことを心掛けましょう。
緊張すると早口になりがちですが、ゆっくり話そうと意識するだけで、多少気持ちが落ち着く場合もあります。
特にある程度以上の年齢、いわゆるオトナになったら、話す速度は速すぎず、声も低めに話す方が、「経験豊か」「安定感」「思慮深い」といった印象を与えます。
見た目がすべてではないけど、印象を良くするには、やっぱり外見に気を配ることは大事!
外見だけにこだわり過ぎるのは良くありませんが、もし少しの工夫で印象を良くすることができるなら、その方がお得ですよね。
逆に、気を付ければ良くなる印象を、わざわざ悪くする必要もないでしょう。
パッと見の印象の好感度を上げられるようにするには、よく見ないと分からないような細かいことにも気を配るといいかもしれません。
なぜならパッと見た瞬間に、人は意外に細かい情報を受け取っているからです。
初めて会った人について「どう感じましたか?」と問われて、うまく説明できないけれど、「なんとなく○○と思った」という時、実は細かい部分が全体の雰囲気に影響していたりします。
第一印象は、覆すことが難しいとも言われていますよね。
「パッと見キレイ」
「きちんとしている」
「清潔」
「仕事を任せられそう」
そういうイメージを持ってもらえるよう、ご紹介した9つのポイントを意識してみてください。
とはいえ、緊張しすぎる必要はありませんよ。
向こうも、お母さんのお腹から生まれてきた人間です。
「見られている」と思うと、萎縮してしまうこともあるかもしれませんが、こちらも相手を見る場です。
どちらが優位にあるということではなく、お互いこれから一緒に働く相手としてどうなのかを見極めるつもりで臨んでみましょう。
はい、深呼吸して!
うん、大丈夫ですよ!^^