※本記事は「東京都内で働きたい人」を対象にしています。東京都民でなくてもOK。「東京しごとセンター」は東京で働きたい人のためのサービスです。
長いブランクの後、「就職したい」または「就職しなければならない」という状況になると、不安なものです。
それに「何からやればいいのかわからない」と戸惑いますね。
私は大学を卒業後、すぐに結婚・出産し、外で働いた経験はアルバイトくらいしかないまま30代40代を過ごしてしまいました。
そして40代も終わりに近づいたころ、経済的に自立しなければならない状況になり、仕事を探すことに…。
しかし特にキャリアもなく特技といえるものもない48歳には、そう簡単に仕事は見つかりませんでした。
就職活動がうまくいかない時間が長びき、「私には何もできることがない…」と絶望的になったこともあります。
でもそんなある日、私に味方が!
【女性しごと応援テラス・東京しごとセンター】 です。
女性しごと応援テラスは私にとって、アドバイスをくれるだけでなく精神的な支えにもなってくれた存在。
女性しごと応援テラスのおかげで、少しずつ「自分にできること」「自分のやりたいこと」を探し、初めてのフルタイムでの就職にも成功しました!
やっと就職した時、私はなんと48歳と11か月。かなり遅咲きです(笑)。
それから約5年後、外資系の製薬企業に正社員として入社することもできました。
すべてはあの時の、一歩を踏み出す勇気から始まっていたと思っています。
そして、この女性しごと応援テラス、なんと登録も利用も完全に無料なんですよ。
自分のペースで家庭と仕事を両立して働きたい方や、ブランクの後に就職したい方に向けた専用窓口です。
不安なままひとりぼっちで頑張らなくていいんだよ!
個別相談に乗ってくれてアドバイスをくれたり就職するためのスキルを身につけたりできるのが「女性しごと応援テラス」♪
まずは相談会に行ってみよう!
「東京しごとセンター」は都内で仕事を探している方なら、都民以外の方も利用できます。
私自身そうだったのですが、仕事から離れていると『決まった時間にどこかに通うこと』もちょっとハードルが高く感じる場合がありますね。
また「子育てや介護などをしながら再就職したい」という思いがあって悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
仕事に就きたいけど、就職活動って何から始めたらいいのかわからない
かけられる時間や労力が限られているから、失敗しないで就職したい!
そんなときは、気軽に女性しごと応援テラスの「相談会」について見てみる ところから、一歩を踏み出してみませんか?
※「目次」▼を開くと、見たいところにジャンプできます。
「東京しごとセンター|女性しごと応援テラス」とは
現代の日本では残念ながら、まだまだ女性が出産や育児のために「外で働くこと」から離れざるを得なくなることは多いもの。
そしてブランクができてしまうと、再就職することに不安や戸惑いも生まれがちです。
でも大丈夫!
東京都で働きたい人を対象に、東京都が設置した雇用促進サービスがあるんです。
さらに嬉しいことに、登録も利用も完全に無料。
いずれのコーナーも東京都千代田区飯田橋の「東京しごとセンター」内にあります。
「女性しごと応援テラス」は個別相談もできるし、再就職のために必要なスキルを身につけるプログラムもあるんだよ♪
お子さんが小さくても大丈夫!無料の託児も利用できるんだ
私は48歳で就職を考えたとき、ほとんどアルバイトしかしたことがなかったのですが、「女性しごと応援テラス」にとても勇気づけられました。
もし再就職で悩んでいるなら、まずは説明会に参加してみてはいかがでしょう。
飯田橋以外でも台東区や北区、中野区、立川市、東村山市など都内各所でイベント・セミナーなどが開かれています。
こちらの動画▼では、女性しごと応援テラスのおすすめポイントが紹介されています。
また▼こちらの動画では、外観や中の様子も見られます。他の女性たちがどんな状況から利用するかもわかるのでぜひご覧ください。
「女性しごと応援テラス」を利用した感想
私は2015年の夏に、初めて東京しごとセンターを訪れ「女性しごと応援テラス」に登録しました。
すでにお話したとおり、その時もう40代の終わり…。
大学を出てすぐに結婚し、病気などのため就職できないまま50歳手前になっていたのです。
それまでやったことがある仕事はほとんどが時給制のアルバイト。『9時から5時まで週5日』の仕事の経験はほとんどありませんでした。
もはや「ブランクがある」というよりも、むしろ「働いた経験がない」に近い状態だったわけです。
「東京都が設置したセンターで無料だから」勇気を出して行ってみた
冒頭でお話したとおり、当時の私は、履歴書に書けるような経験もロクになく、就職できる自信もなく、このまま生きていてよいのだろうかとさえ思う毎日でした。
内向的で、友人や家族に就職の相談ができるような性格ではなく、客観的にアドバイスをくれる人もいなかったのです。
「東京しごとセンター」を知った経緯はよく覚えていませんが、おそらくインターネットをさまよっていて見つけたのだと思います。
一歩を踏み出せた一番の理由は「東京都が設置したセンターだし、信頼できるのでは?」と思ったから。
希望も自信もなかったけれど「このままではどうにもならない」と勇気を出して行ってみました。
「覗いてみるだけでも…」と思って恐る恐る行ってみたよ
中に入る勇気がなくて、しばらく入口や受付の辺りでウロウロしてしまって、ちょっと不審者になっちゃったけど…
「個別カウンセリング」で自分の希望がはっきりわかった
女性しごと応援テラスでは、担当の相談員さんがついてくれて個別相談を受けられます。
そこでお話をするうちに、自分が「英語を使った仕事・翻訳をやりたい」という気持ちを持っていることに気付いたのです。
一番心に残っているのは、相談員さんの言葉。
「何のキャリアもなく、まともに”9時5時の仕事”をしたこともないんです。英語はずっと好きだけど、だからといって『翻訳』なんて仕事としてできるかどうか…」
うつむきがちに私がそう言うと、相談員さんは即座におっしゃいました。
「できるよ!うん、できます」
妙にハッキリおっしゃるので、私は耳を疑い、相談員さんの顔を改めて見ました。
「え?」
きょとんとしている私に、相談員さんはニッコリ笑ってこう続けます。
「できます。あのね、そういうふうに『やりたい!』という気持ちを見つけた人はできるんです。大丈夫!あとは頑張るだけ!ねっ?」
半信半疑ながらも勇気づけられて、私は行動を開始しました。
翻訳学校の説明会に行ったり資料請求をしたりして、2015年の9月頃から翻訳の学習をスタート。
そして約半年後、ありがたいことに翻訳の学習歴や成績などを買われて、派遣ではあるものの大手の企業に就職することができたのです。
当時私がどんな勉強をしたかは、こちら▼の記事に詳しく書いています。
あの「できるよ!」という言葉は、「私には何もできることがない」と思っていた私を不思議な力で支えてくれました。
それまでの面談ではボロボロ泣きながら、弱音を吐くばかりだったのに。
友人にも親にも、ましてや子どもたちにも言えない不安を抱えて、将来への希望など持てなかった私があれから頑張れたのは、「女性しごと応援テラス」のおかげだと思っています。
「応援」テラスだからね♪
就職を目指すあなたを、しっかり応援してくれるよ!
「女性しごと応援テラス」でできること
このように個別相談だけでもありがたいものでしたが、「東京しごとセンター/女性しごと応援テラス」では他にもいろいろなサービスやプログラムを受けることができます。
できること1【相談(キャリアカウンセリング)する】
個別カウンセリングは、ひとりひとり専任のアドバイザーさんがついてくれます。
初回は予約不要ですが、2回目からは予約を入れて、衝立のあるブースで面談します。
ブランクが長いと「決まった時間に出かけて人に会う」ことすらハードルが高く感じるもの。
こうしたサービスに予約を入れて、人と会ってみることは「リハビリ」としてもおすすめです。
できること2【月1回開催の「説明&見学会」に参加する】
「いきなりマンツーマンで、面と向かってお話するのはちょっと…」という方には、月1回開催されている「説明&見学会」もありますよ。
コロナ禍を経て、オンライン説明会も開催されるようになりました。
とはいえ、「Zoomを使って説明会に参加する」って、それも立派なひとつのスキル。
ツールの操作は、最初は戸惑うかもしれません。でも、今どきは就職の際にも、オンラインツールで面接が実施される場合も多いです(私自身が正社員として転職する際、面接はすべてオンラインでした)
なので、これもまた練習と思って、ぜひトライしてみてください。
できること3【仕事を探す】
「女性しごと応援テラス」登録するとIDナンバーとパスワードが発行され、求人検索できるようになります。
「女性しごと応援テラス」にもパソコンがあるので、自宅にパソコンがなかったり使えなかったりしても大丈夫。
また自宅でパソコンを使えるなら、IDナンバーとパスワードがあれば、自宅から求人検索にアクセスすることも可能です。
その他、企業説明会・就職面接会・職場見学会なども開催されています。
どんな求人があるか見るだけでも参考になるよ
企業説明会は登録者限定だから、登録だけでもするといいかも
できること4【セミナー・プログラムに参加する】
「これから就職先を探そう!」という人の中には、「もう少しスキルを身につけてからにしたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
「女性しごと応援テラス」ではさまざまなセミナー・プログラムが開催されています。
「まだどれをやればいいかわからない」という場合は「検討中」にチェックを入れて、とりあえず「説明・相談会」に参加するところから始めてみましょう。
最初の一歩は小さくていいんです!
できること5【託児サービスを利用する】
「女性しごと応援テラス」では、キャリアカウンセリングや各種セミナー、女性再就職サポートプログラムを受ける際に、託児サービスを利用することができます。
対象年齢は『満1歳から6歳(未就学児)』で、もちろんこれも無料です。
詳しくは、東京しごとセンターの「託児サービス」のページをご覧ください。
ブランク後の再就職に向けて小さな一歩を踏み出してみよう
結婚、出産、育児、介護…。さまざまなライフイベントで女性は特に「企業で働くこと」から離れざるを得ない状況になることが多いもの。
そしてブランク後の就職に悩む人も多いのが現状です。
転勤や子育てなど家庭の事情でブランクが長くても、仕事を見つけている人は他にもいるよ!
私の知り合いのtomoka(@tomoka_6u6b)さんをご紹介しましょう。
ご主人の海外駐在に帯同したtomokaさんは、中国4年アメリカ6年の駐在生活があったこともあり、ブランクは15年あったとのこと。
でも少しずつできることから始めていらっしゃいます。
長いブランクから就職を目指す方は、tomokaさんの「帰国後の再就職」に関する記事を読んでみてください。
また医療関係で何か仕事をしたいと模索している方には、tomokaさんのサイトに医療関係の資格に関するおすすめの記事があります。
医療関係は将来的にも需要が続くから、「安定性」や「場所の自由度」から考えても狙い目の業界だね!
女性しごと応援テラスにも「医療事務コース」があるよ
ブランクがあっても仕事の経験が少なくても大丈夫!
「仕事が見つからない。どうすればいいかもわからない」と途方に暮れていたころ、先のことを考えると不安でたまらなかったものです。
でもその不安を言葉にして人に話したり、自分のできることを棚卸ししてみたりすることで、かなり精神的に救われました。
つくづく思うのは、話を聴いてくれるアドバイザーさんはやはり「プロ」だなということ。
客観的かつ現実的にアドバイスをくださいます。
そしてさらには、自分が潜在的に興味がある業種や意欲を持って取り組めそうな仕事を、見つける手助けをしてくれるのです。
就職してからも相談できた|心強いサポート
「東京しごとセンター/女性しごと応援テラス」を利用できるのは就職前だけではありません。
「東京しごとセンター」内には、非正規雇用から正規雇用を目指す人を対象にしたコーナーもあります。
無事に就職できても、仕事をするうちに職場での悩みが出てきたり不安に思ったりすることもあるでしょう。
就職したら終わりではなく、そうしたときも「東京しごとセンター」に相談してみてください。
私は派遣社員から契約社員になる時も相談
実は就職が決まった後も、私は「女性しごと応援テラス」のお世話になりました。
それは派遣先から「直接雇用」のお話が出たとき。
派遣元を離れて直接、企業の社員になると、これまで間に入ってくれていた派遣会社にはもう頼れなくなります。
提示された条件が妥当なものなのか、契約をする際に気をつけることはどんなことか。
雇用契約を交わす前に相談に行きました。
カウンセリングでボロボロ泣いていた私がちゃんと就職して、さらには社員に登用され…。
1年半ぶりくらいにお会いした担当のアドバイザーの方には、私はまるで別人に見えたようです。
長い人生、ブランクができても大丈夫。
これまでお話したとおり、私はほとんどキャリアを作れないままに30代40代を過ごしてしまいました。
50代になった今、もう少し早く就職していればと思うことも確かにあります。
でもいくつになっても、新しいスタートは切れます。
結婚、出産、育児、介護…。外で仕事をしながら続けるのは簡単なことではありません。でも人生に無駄なことなどないんです。
どうかひとりで悩まず、こうしたサービスを利用して、生き生きと過ごせる未来を実現してください。