障害者手帳申請方法とメリット【難聴で聴覚障害6級認定されたらありがたい割引がいろいろあった!】

難聴・聴覚障害

障害者手帳・申請方法とメリット【感音性難聴で聴覚障害6級認定】

私は耳の聴こえが子どもの頃から良くありません。

小学校・中学校の健康診断で行われる聴力検査もずっと引っかかっていました。

感音性難聴と医師からは言われていて、ある程度、音は聞こえているのですが、相手が(あるいはアナウンスなどが)何を言っているのか聴き取れないことがあります。

私の場合は、高い音、いわゆる高周波数帯域(2000Hz以上)はほぼ聞こえません。

(その割にコンサートなどにもガンガン行っていますが、実はMCは、どのアーティストも、ほとんど何を言っているのか聴き取れません…

そして今年(2019年)7月に、耳鼻科で数年ぶりに聴力検査を受けてみると、聴覚障害6級に該当することがわかりました。

聴覚障害6級とは

1.両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
2.一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの

せっかくなので障害者手帳を申請することにしました。

本稿では

  • 障害者手帳申請から交付までの流れ
  • どんな補助が受けられるか

をご紹介します。

聴覚障害者手帳を申請し交付されるまで

病院で聴力検査の結果、聴覚障害に該当すると診断され、聴覚障害手帳を交付してもらうまでの流れについてご説明します。

※なお私の場合は以下のとおりでしたが、ご自身の聴力の状態や病歴、お住いの地域や診察してもらっている病院などによっても、状況は変わってくる可能性があります。詳細は、実際の担当の方々に確認してみてください。

 

申請から交付までの流れ
  1. 病院で聴力検査をしてもらい、障害者手帳交付要件に該当するか確認
  2. 診断書・申請用紙を福祉事務所でもらう
  3. 病院で診断書・申請用紙に記入をしてもらう
  4. 診断書を福祉事務所に提出する
  5. 通知が届いたら福祉事務所に行って交付を受ける

1 病院で聴力検査をしてもらい、障害者手帳交付要件に該当するか確認

聴覚障害手帳交付に当てはまるかどうかは「指定医」が判断します。

この場合の「指定医」とは、身体障害者福祉法に定める医師のことです。

私の場合は、たまたま約20年以上継続して1~数年に1回、定期的に聴力検査を受けに行っていた病院が指定医でした。

その病院で今回、3,4年ぶりに聴力検査を受けた結果、障害者手帳をもらえることが判明したわけです。

上記のとおり、障害者手帳の交付を受けるための診断書・意見書は、指定医でなければ書けません。

二重に聴力検査を受けなくて済むよう(検査には費用も時間も掛かりますから)指定医かどうかを確認してから受診した方がいいでしょう。

○○区(または○○市などお住いの自治体名) 身体障害者福祉法指定医」等で検索すると見つかります。

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2 診断書の用紙を福祉事務所でもらう

住所によって担当する福祉事務所が違うので、ご自宅の住所を管轄している福祉事務所を調べます。

お住いの自治体のHPを見たり、「福祉事務所 ○○市/○○区」等で検索するとわかりますよ。

担当の福祉事務所が見つかったら、窓口に行って

「聴覚障害手帳を申請したいのですが」

と言えば、専用の診断書が含まれた申請用紙=「身体障害者診断書・意見書」(決まった様式、数ページの用紙)がもらえます。

繰り返しますが、これを記入できるのは、指定医師のみです。福祉事務所の窓口で「どの病院で書いてもらえるか」も確認してみてください。

ちなみに福祉事務所の窓口が開いているのは市役所・区役所と同様、平日の8:30~17:00であることが多いので、時間を確認してから行きましょう。

3 病院で診断書・申請用紙に記入をしてもらう

身体障害者診断書・意見書をもらったら、指定医に記入してもらいます。

上述のとおり、用紙の記入には聴力検査結果が必要です。

また診断書の発行にも料金がかかります。私の行った病院では、診断書発行料は10000円+税でした。

正直、ちょっと痛い出費ですね。でも手帳を交付していただくことによって割引になるものを考えると、すぐに元が取れます

(※2019年10月6日追記:例えばNHKの受信料が半額になったり、東京都在住の私は都営交通の無料乗車券をいただけたりしたので、すでに1万円分以上の割引・補助を頂いています)

診断書・意見書はその場ですぐ記入してもらえるものではないらしく、私の場合、3週間程度待ちました。

3 診断書を福祉事務所に提出する

病院から「診断書が完成しました」という連絡が来たら、取りに行きます。診断書料を支払ったのもこの時でした。

記入された身体障害者診断書・意見書を病院で受け取ったら、それを持ってまた福祉事務所に行きます。

申請の際は、以下のものが必要になるのでご準備ください。

なおこの時、福祉事務所ではお金を払う場面はありませんのでご安心を^^。

申請の際に必要なもの

  • 指定医師に記入してもらった身体障害者診断書・意見書
  • 証明写真(タテ4cm×ヨコ3cm)1枚
  • 印鑑(朱肉を使うもの)
  • (マイナンバーがわかるもの:これは申請の際ではなく、身体障害者診断書・意見書をもらった時に出したかもしれません)

申請を提出した後は、郵便で認定結果のお知らせが来るまで、またしばらく待ちます。

私の場合は、7月12日に提出し、通知を受け取ったのが8月7日で、約1ヶ月といったところでした。

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4 通知が届いたら福祉事務所に行って交付を受ける

郵便で通知が届いたら、それを持って福祉事務所に行きましょう。

私が行った時は、手帳の交付自体にはそれほど時間はかかりませんでした(5~10分程度)。

しかし交付の際、

障害者手帳を持っていることで受けられる補助・割引

についても説明してくださり、それらの手続きにはいくらか時間がかかります。

できれば手帳の受け取りの際に、他の手続きも一度で済ませられるよう、多少の時間は見ておいた方がいいかもしれません。

私は出社前に立ち寄ったため、十分な時間がなく、後日また手続きに行きました。

受け取った障害者手帳がこちらです。

手帳というより、パスケース的なカバーに折りたたんだ紙が入っています。

障害者手帳の恩恵-聴覚障害6級第2種(東京都在住65歳未満)の場合

実は、障害者手帳を受け取るまでは、「補聴器の購入補助が受けられる?」くらいのことしか知りませんでした。

でも手帳を頂く時、一緒にもらった『障がい者福祉のしおり』によると、思っていた以上にベネフィット(受けられる恩恵・利益)があるようです。

ただし障害の等級や、居住している自治体、年齢等によっても受けられる内容は変わってくるようですので、どうぞご自宅を管轄している福祉事務所でご確認ください。

以下に主なものをご紹介します。

  • 都営交通無料乗車券
  • 民営バスの割引(半額)
  • 鉄道運賃等の割引(100kmを超える乗車券半額)
  • タクシー料金の割引(10%引き)
  • 有料道路通行料金の割引(本人の運転で50%引き)
  • 航空旅客運賃・旅客船・フェリー運賃の割引
  • NHKテレビ受信料の減免(本人が世帯主で放送受信者契約者の場合、半額。または手帳所持者がいる住民税非課税世帯は全額免除)
  • 携帯電話の割引
  • 区立文化・体育施設利用料の便面
  • 都立公園入場料等の免除
  • 所得税・住民税の障害者控除
  • 相続税の減額
  • 個人事業税の減免等

東京都在住の場合:都営交通無料乗車券が発行される

中でも、都営交通無料乗車券は生活の中で使う機会が多いので、ありがたいなと思いました(診断書に掛かった1万円も何ヶ月かで回収できそう…)。

都営交通無料乗車券は、福祉事務所窓口で申し込みをするとその場で磁気式の乗車券を受け取れます。

その後、都営地下鉄の駅でICカード(PASMO)に変更することも可能です。

磁気式をICカード式に変更する際は、いくつか注意点があります。

  • PASMOを持っていない場合は、発行の際、デポジット500円が必要
  • 磁気式の乗車券は紛失した場合、1回しか再発行できないのに対し、PASMOなら何度でも再発行可能(手数料は必要)
  • 通用期限が切れるまで、磁気式に戻すことはできない
  • 他社乗入線で降車する際には、有人窓口で清算が必要

清算等は少し面倒かもしれませんが、無料になるなら文句は言えませんね。

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聴覚障害6級認定を受け、実はホッとした

耳が悪いのは物心ついて以来ずっとなので、長いこと、聴こえが悪いことで不便な思いをしてきました。嫌な思いをしたこともあります。

今回、友人たちに「聴覚障害6級」と認定されたことを話すと

「気を落とさないで」

「お大事に」

などと声を掛けられましたが、実は認定を受けたことで私自身はなんだかホッとしています。全く気落ちしていないので、逆に

「気を落とす?とは?」

と、ちょっとキョトンとしたくらい。

変な言い方かもしれませんが、聴こえが悪いことに対してのお墨付きをもらったような安心感を持ったのです。

 

聴覚の障害というのは、周りから見てわかりにくい障害のひとつです。

見た目では耳の異常はわからないので、会話をした時、聴き取れず理解ができないと

「この人、鈍いの?」

「ちゃんと聞いてろよ」

という顔をされることも一度ならず・・・^^;。

特に騒がしい場所や、マスクをした人、甲高い声の人、もごもごと話す人とはほとんど会話になりません(自分でも無意識のうちに相手の唇を読んでいるので、口元を隠されると急に受信が不安定になります。口元をじっと見るため「気持ち悪い」と思われている恐れもあり…)

今までは

「よく聴き取れないけど、相手にそれを伝えられない。あー、でも何を言っているかわからないよー><」

とモヤモヤしていたような場面でも、このごろは

「ごめんなさい。私、ちょっと耳が悪いんです。もう一度お願いします」

と早めに伝えられるようになってきました。まだ勇気とタイミングが必要ですが。

 

これから年を重ねていけば、ますます聴こえは悪くなるでしょうし、障害の等級も進んでいくかもしれません。

でも日本全体が高齢になっている今、そしてストレスフルな現代ですから、なんらかの不都合や不具合を抱えて生きている人はたくさんいるはず。そしてその数は今後も増えていくでしょう。

心身のどこかに「正常ではない」と診断される部分があっても、引け目を感じる必要はないと私は思います。近い将来には、むしろ「多数派」になるかもしれません。

私の場合は「6級」ですので、障害といってもそれほど深刻でもなく、「不便ではあるけど不幸ではない」と思っています。

さらに障害者手帳という形でサポートしていただけるのは、本当にありがたいこと。

もし迷われている方がいらしたら、福祉事務所と専門医に相談してみることをおすすめします。

 

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