2019年のゴールデンウィークにニューヨーク旅行に行きました。
この記事は当時、できたばかりだったハドソンヤーズのベッセルに登った話です。
※2021年1月現在、ベッセルは閉鎖されています。2021年1月11日にこのベッセルから3人目の飛び降り自殺者が出たことを受け、閉鎖が発表されました。
NYの新名所ハドソンヤーズに行ってベッセルに登ったよ!
ブロンズ色の巨大なオブジェクト・ベッセルVessel(仮称)
2019年GWのニューヨーク旅行で、NY在住15年以上の友人と再会した時、
「最近できた面白いオブジェクトがあるの」
と連れて行ってくれたのが、通称・ベッセル(Vessel=器)です。
ミッドタウンの西側、ハドソン川沿いで開発されているハドソンヤーズHudson Yardsにあります。
スズメバチの巣をデフォルメしたような、はたまた巨大な網目状のおちょこのような(?)ブロンズ色の建造物で、まだ正式名称は決まっていないとのこと。
この形については「ケバブ」という声もあるそうです。
そう言われてみればそんな気もする・・・?
私はなんとなく七夕飾りの切り目を入れた折り紙を連想しました。
友人曰く
「すごくお金がかかってるらしいよ。有名な人がデザインしたんだって!」
ほうほう。
調べてみると、トータルコストは$2億(約220億円)になるとされています。
デザインしたのは、イギリス人デザイナー トーマス・ヘザーウィックThomas Heatherwickさんという、2012年オリンピック聖火の聖火台をデザインした方。
Wikipediaによると高さ46m、16階(数え方が難しいですが、1階が2段に分かれていると考えると8階建て?)で、最下部は15m、上に行くほど広がっていきます。
ベッセルの入場は無料だけど制限あり
ベッセルへの入場自体は無料。
しかし1度に登れる人数が1000人までと決まっているため、入場制限があります。
行ったらすぐに、いつでも登れるわけではないのでご注意ください。
私たちは予約なしで入れましたが入場まで少し時間を潰しました。
日本でもまだそれほど話題になっていなかったので(2019年GW当時)、私が行った時もそれほど長い行列はできていませんでした。
でも今後、もっと訪れる人が増えた場合は、待ち時間も長くなったり、予約した方がよくなったりするかもしれませんね。
ニーマンマーカス(←NY初だそうです)のあるビルに向かって、ベッセルの左側&後ろ側にチケットをくれる窓口がありました(オンラインでも予約ができます)。
窓口では入場できる時間(このチケットでは11:20~12:20となっています)が書かれたチケット↓を渡されます(今のところSnark Parkと兼用のようですね)。
ちなみに入場できる時間は、毎日10時~21時です。
ベッセルはエレベーターではなく階段で登ってみよう!
エレベーターもありますが、体調・身体に問題がなければ、ここはぜひとも階段で登りましょう。
階段は急ではありませんが、1ステップの奥行きが狭かったように感じました。少し登っては周りを眺めてという繰り返しなので、それほどキツくはありません(当方アラフィフです…)。
登っていく途中でさまざまに見える風景が変わります。
ベッセルの中を覗き込んだり、遠くを見たり、ベッセルの他の段を見たり・・・。
それだけといえばそうなのですが、なかなか爽快でしたよ。
お天気が良かったこともあるかもしれません。ラッキーでした^^
だいぶ上に来ました。幾何学的な造りが美しいですね。
下を覗くとこんな感じ。
私は高いところが少し苦手なので、へっぴり腰になりながら撮っています。
最上段に上がり、ハドソン川の方を眺めます。
この日は、5月初めでしたが、登っている時からしばらくの間(お昼少し前~午後2,3時くらいまで)は、日本だったら日傘を差していただろうというくらいの陽射し(日焼けが怖いお年頃です…)。
そういえばNYでは、サングラスの人は見ましたが、日傘を差している人は見かけませんでした。
ニューヨーク4~5月の気温は不安定-衣類に注意!
ところで4~5月のニューヨークは、天候の変化が本当に激しいようです。
日ごとの気温差が大きいだけでなく、昼間と朝晩の差が大きかったり、雲が出てくると急に冷えてきたりということがありました。
今回の旅行中は、おおむね「寒い」と感じる日が多かったので、この時期にNYに行かれる方は羽織ものをお持ちになると良いと思います。
日によっては冬に戻ったようなコートを着ている人もいました。
かと思えば、薄手の七分袖でも汗ばむ時間帯もあり…。
この時期にNYに行くなら、暑くなった時に脱ぐことができるジャケットやコート、または巻物などを持っていると安心ですよ。
NY在住15年以上の友人が言うには、気温が安定しないのは毎年のことで「4月に雪が降ったこともあるよ!」とのこと。
緯度が青森と同じであることを考えると、4月にまだ寒いのも理解できます。
ハイラインそばの新名所ハドソンヤーズはまだまだこれから
ハイラインからすぐのところにあるこの新しい施設群ハドソンヤーズHudson Yards。
ベッセルを中心にした一帯ですが、まだ造りかけのようです(2019年GW時点)。
隣のビルのニーマンマーカスNeiman Marcusの中も、テナントが入りきっていない印象でした。
レストランや、ショップ、ホテル、またベッセルのような見て楽しむ施設の他、ホテルやレジデンス(=住居。もちろん億ション!)もできていくようです。
ビルの中も広々としてはいましたが、密度が低いというか、まだ「途中」の感じがします。
友人曰く
「この辺は以前は、廃墟みたいに寂れたような建物以外、なんにもなかったのに、急にどんどん開発されてきて、少し見ないでいると全然変わっちゃうの。ハイラインだって、出来たのは最近よ」
ほうほう…。
眠らない街ニューヨークは、片時も休まず変化し続けているのですね。
ぜひまた訪れてみよう!と思っています。