ニューヨーク観光にはメトロカードMetro Card必携!
2019年GWのNY旅行では、メトロカードに大変お世話になりました。
本稿では、メトロカードの買い方、料金、注意点などをご紹介します。
MTAメトロカードMetro Cardとは?ニューヨークの地下鉄で使う磁気式カード
ニューヨークの地下鉄、バス、近郊への鉄道などを運営しているのはMTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティーMetropolitan Transportation Authority)(←リンク先が開くまでに時間がかかる場合があります)。
ニューヨークでは、MTAが発行するプリペイド型磁気式の黄色いカード・メトロカードを使って、地下鉄・バスに乗ります。
地下鉄に乗る時(=駅のホームに入る時)、この磁気式カードをゲートにスライド。ゲートがメトロカードを認識するとバーが下りて中に入れます。
なおMTAのHPでは、路線図や時刻表、料金の他、乗り換え検索も参照できます。
ニューヨーク地下鉄メトロカードMetro Cardの料金は乗り放題がお得
マンハッタンで地下鉄を使う場合、メトロカード料金はざっくり3種類。
他にエクスプレスバスの料金などもありますが、マンハッタン市内観光を念頭に置き、ここでは省いています。
※下記の運賃は2019年5月時点のものです。
メトロ運賃はわりと頻繁に値上げされるらしいので、実際の価格は現地等でご確認ください。
ちなみにすでに2021年にも値上げが予定されています。
- Base Pay-Per-Ride(乗車1回ごとに払う):$2.75
- 30-Day Unlimited Ride(30日間乗り放題):$127.00
- 7-Day Unlimited Ride(7日間乗り放題):$33.00
- 上記料金の他、カード発行代として、1枚$1かかります
運賃のページ:http://web.mta.info/metrocard/mcgtreng.htm#jfk10trip
またはhttps://new.mta.info/fares-and-tolls/subway-bus-and-staten-island-railway/fares-at-a-glance
今回は8泊だったので、私は7日間乗り放題を買いました。
何度乗り降りしても超過料金がかからず、使い方は改札を通る際にスライドするだけで楽ちんです。
JFK空港からNYマンハッタン市内への移動も、電車でラクラク
今回の旅行では、JFK空港に着いてマンハッタン市内に行く時も、タクシーやシャトルではなく、電車を使いました。
ちなみに出発前に、NY在住15年以上になる友人に、空港から市内までどう行ったらいいか訊くと
「空港に白タクがいっぱいいるから、タクシー乗り場で拾ってね。夜なら30分くらいでマンハッタンに着くと思うよ」
と言われました。
え・・・(汗)。
どのガイドブックにも「白タクは絶対使っちゃダメ!」って書いてあるのに。
さすが住んでいる人は違うわ。
挑戦する勇気はもちろんなかったので、私たちは一番早くて安いと思われる電車を使いました!
(良い子は白タクには近づかないようにね!)
空港からスーツケースを曳いて電車に乗る人も多く、エレベーターもあるので、乗り換え等、それほど苦労はしませんでした。
空港を出てまず乗るのは、エアトレインAirTrainです。
路線は各ターミナルをぐるっと回って、Federal Circleを通り、そこから
- Jamaica駅行
- Howard Beach駅行
の2線に分かれます。
↓はJFKのAirTrainのページから。
空港ターミナルからエアトレインに乗る時には、お金を払う場所がありません。
Howard Beach駅に着いた時、自動販売機で、エアトレイン運賃$5+カード発行代金$1=計$6を払ってメトロカードを買ったのですが、このカードを、その後、乗り放題に切り替えることはできませんでした。
※ちなみにこの乗換駅の辺りは、あまり治安が良くありません。夜間は出歩かないなど対策を取ってください。エアトレインから地下鉄に乗り換えをするだけなら駅の外に出る必要はないので、それほど気にしすぎることはないでしょう。
やり方が悪かったのかもしれませんが、自動券売機の画面に「7-Day Unlimited」が選択肢として出て来ず、仕方なく$5だけチャージして、MTAのA線に乗り換えました。
そして翌日、新たに乗り放題のメトロカードを購入。
【メトロカードを使って地下鉄に乗る時の注意点・8つ】
①1回通すと18分、通れない
間違えて入場してしまった場合、しばらく時間を潰さないといけません(駅員さんがいれば何とかしてくれる場合もあるらしい)。
また「何度でも改札を通れる乗り放題のカード」とはいえ、自分が改札を通った後、次の人に渡して、何人かで使う・・・なんてことを企んでも、できませんのでご注意を。これをやろうとして、改札のバーが回らず、ハマり込んでいる観光客家族を2組見ました^^;
②改札では、カードの磁気部分をスライドさせて、緑の文字で「GO」と出たら通れます。
スライドするのが速すぎても遅すぎても、うまく読み取られませんが、何回かやるうちにコツが掴めると思います。
③入場の際だけ、カードを使用。
電車から降りて改札を出る時は、そのまま通るだけ。
④電車の行き先方向は「上下」で判断。
マンハッタン市内の地下鉄は、大まかに言って南北に走っているので、乗る際にはUptown行かDowntown行かをよく見ましょう。
⑤Uptown行かDowntown行かで入口が違う駅もある。
⑥同じホームでも違う行き先の電車や、各駅・エクスプレス(急行)が止まるので、どの電車に乗るか、車体に表示されている行き先をよく確認しましょう。
⑦東京の地下鉄のような吊革はなく、手すりも少ないわりに結構、揺れます。
乗ったら、手すりに摑まれる場所を探しましょう。
⑧バスNew York City Busも、メトロカードで乗れます。
ニューヨーク地下鉄路線図Subway Mapは無料!
地下鉄の路線図はタダでもらえます。
係員のいる窓口で、
May (Can) I have a map?
とか
Do you have a map?
と言えばOK。
もしくは英語で話さなくても、
「マップ?」
と言いながら四角の形を手振りでするだけでも理解してもらえます。たぶん。
(この路線図にはSeptember 2018と印刷されています)
私はこういう路線図、大好きです。見ていると楽しいですよね^^
それにしてもセントラルパーク、大きいなぁ。
裏面はもっと広域の路線図になっていて、ロングアイランドやニュージャージーへ延びる路線図が載っています。
ところでニューヨークの地下鉄って安全?-深夜は気を付けよう:マンハッタンの治安事情
そういえば昔、そう30年ほど前(筆者が高校~大学生時代1980年代頃)に遡ると、ニューヨークと言えば治安の悪い街という印象がありました。
地下鉄は落書きだらけ、薄暗いメージで、観光客は乗らない方がいいと言われていた時期もあったように記憶しています。
調べてみると、1970~1990年代が犯罪率の高さのピークだったとのこと。
しかし1994~2001年に市長を務めた、かのルドルフ・ジュリアーニ氏が、治安の回復に力を入れ、犯罪率を激減させました。素晴らしい!
The Economist誌が2017年に発表した「世界の安全な都市ランキング」では21位です(アメリカ合衆国の都市としては、18位のロサンゼルス、19位のシカゴに続き第3位となっています。ただしこの指標は、サイバーセキュリティDigital Security、医療・健康環境の安全性Health Security、インフラの安全性Infrastructure Security、個人の安全性Personal Securityという4つのカテゴリーから成ります。ちなみに1位は東京、2位シンガポール、3位大阪です)。
実際に地下鉄に乗ってみた感じでも、世界中から来た観光客が普通に乗っていて、特に不安に思う場面もありませんでした。
車内で「大きな声で独り言を言っている人がいる?!」とギョッとしたら、携帯で話しているだけだったり・・・。
多少、”目を合わさない方がよさそうな雰囲気”の人はいましたが、そういう人には東京の地下鉄でも遭遇しますよね。(出会う確率は東京より高かったかもです…)
とはいえ、24時間走っているニューヨークの地下鉄を、深夜に利用する時は気を付けるべきでしょう。
- 1つの場所に止まっていないで、車両内で移動を繰り返す
- 人がいる車両を選ぶ
- 出口付近に乗る
など注意してください。
またマンハッタンとひと口に言っても、地区により治安・犯罪発生率は異なります。
NY市公式犯罪地図(NYC Crime Map)にニューヨークの犯罪率マップ(↓はトップのキャプチャ)がありますので、参考にしてください。
では、良い旅を!^^