【ニューヨーク旅行準備】アメリカでのチップの相場や渡し方のコツ

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New York 旅行

アメリカを旅行するなら知っておきたいのがチップという習慣です。

日本には「チップ」というものを渡す機会があまりないので戸惑いますね。

 

いくら渡したらいいんだろう?

ニューヨーク旅行を前に、チップについて調べてみた結果をまとめました!

これからアメリカに行く方、ぜひ相場を確認してください。

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日本にはない「チップを渡す(Tipping)」という習慣

日本には現在、チップを渡すという習慣は基本的にはなく、あったとしても、旅館の仲居さんや引っ越し業者さんに心づけを渡すくらい。それも必ず必要というものではありませんね。

しかしアメリカでは、チップが今のところ不可欠のようです(「チップ制度を廃止しよう!」等、議論は度々起きているようですが)

実は「チップ」は日本人じゃなくても悩む問題

チップの相場や計算の仕方について、オンライン英会話レッスン・DMM英会話の先生たちやアメリカ人の友人に聞いたりしていますが、なかなか難しい問題のようです。

その証拠に、英語で検索しても「いくら渡すのが正しいか判断が難しい」「ニューヨークではチップってどのくらい渡せばいいの?」という声や「チップに関するガイド」が見つかります。

ヨーロッパなどを含め、国や州でもチップの相場などは違っていて、「これさえ守れば間違いない」という唯一絶対ルールは見当たりません。

それだけチップというのは「個人の意見・感覚」に基づいているものなのかもしれませんね。

そもそもチップが必要な理由

そもそもなぜ、チップを渡すことが必要なのでしょうか。

それはサービスしてくれる人たちの基本給が少ないからが一番の理由。

ある英会話講師によると、

「彼らは時給$3.50($1=111.9円として約391.65円)などの低賃金で働いているから、チップをもらえないと困ったことになるんだ」

とのことでした(思わず「$3.50?!」と訊き返しました。さすがにそれは低すぎるだろうと思いますので、少し古い情報かもしれません)

最低賃金が州法等で設定されていても、チップを受け取る業務に就いている労働者には適用されなかったりもするようです。

注:最低賃金は、近年段階的に上昇させる政策がとられているようで、ニューヨーク州全体で$15を目標最低額としているものの、チップをもらう職種の労働者の場合は$10となっています。$3.50よりはだいぶ高いですが、それでも2/3という格差です。なお2018年12月31日から、新基準の適用によりニューヨーク市内の従業員数11名以上の企業では最低賃金$15となったそうです。地域やビジネス規模等により最低賃金に差があります)

気持ちのいいサービスをしてもらった時に感謝の気持ちを示すという以外に、もっと切実な理由があったんですね。

物価の高いニューヨークはチップ相場もお高め

さらに混乱するのは、アメリカ全体と比べ、ニューヨーク市ではチップの相場が高めと聞いたからです。

例えば、アメリカ全体では15~20%のチップが標準的とされていても、ニューヨークでは最低18%という意見も

ホテルのドアマンやポーターに対するチップも、アメリカの他の地域では最低$1となっていても、ニューヨークは$2だったりします。

ニューヨークで渡すチップの目安

The New York Times、地球の歩き方「ニューヨーク2018-2019」、そしてNYC The Official Guideに掲載されていたチップの目安をもとにまとめてみました。

●タクシー:運賃の15-20%(最低$1)

●レストラン:会計の15-20%Sales Taxは8.875%。これを2倍した金額が商品・サービス代金の17.75%となり、チップとしては相場の金額になるので計算がラク)ただし高級レストランでは20%以上が普通になってきている

●バー1杯につき$1

●ベルボーイ荷物1個につき$1-3(高級ホテルでは荷物1個につき$2

●コンシェルジェ:特別にサービスを依頼した場合に渡す(頼みごとの「難易度」に合わせてチップも要調整。例:普通のレストランの予約・ツアーアレンジなどは$3-5、予約が難しい人気レストラン・人気ショーなどの予約を頼んだ場合は$10以上

●ドアマン:タクシーを呼んでもらった時など$1-2

●ハウスキーピング:ベッド1台1日につき$2-5(昔「枕の下に置く」と聞いたことがありますが、ベッドサイドテーブルの上でいいですよ。チップであることがわかりやすいように私は「Thank you」とメモを書いて一緒に置いておきました)

●ルームサービス飲食料金にサービス料金が含まれていない場合):料金の15-22%をサービス係に渡す

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その他、チップを渡す際の注意点

硬貨をチップにするのはNG お札でスマートに渡そう

チップを渡すタイミングも、慣れないと難しいものですね。

すぐ出せるよう、ポケットなどに用意しておきましょう。

コインで渡すのは失礼にあたるので、1ドル札、5ドル札にすること。

したがって観光・飲食に関わる支払いをすべてクレジットカードで済ます予定でも、ある程度の現金は小額紙幣で用意していく必要があります。

請求代金が「チップ込の値段かどうか」を確認すること

これはDMM英会話NYC在住講師に教えていただいたのですが、お店の入り口などに

「料金にはチップが含まれています」

と書かれている場合があるそうです。

そういう時にはもちろん、二重にチップを渡す必要はないので

「そういう表示がないかどうか、ちゃんと確かめてね」

とのことでした。

この先生からは、

「ホテルに連泊するなら、ルームメイドのためのチップは毎日あげてね。何日か分をまとめてではなく」

というアドバイスも下さいました。

なぜなら、同じ人が毎日自分の部屋を担当してくれるとは限らないから。数日分を1回にまとめて置くと、担当してくれた人全員にチップが渡らない可能性があるとのことでした。

便利なチップ計算アプリもあるよ

チップを計算するアプリもいくつかありますね。

表示は英語ですが、直感的に操作できます。

Tip Calculator

Tip N Split

他にも、「Gratuity」「Tip Calculator」などで検索するといろいろ出てきますよ。

どちらもチップの計算だけでなく、割り勘する時の計算などもできます。

こうしたアプリや計算機を使わない場合は、上述の「Taxを2倍する」というのが一番簡単な計算方法かもしれませんね。

おまけ:DMM英会話の先生に聞いた話

以下は、DMM英会話の先生に聞いた話です(この先生の出身はNYではなく西海岸で、ヨーロッパ在住です)

先生「良くも悪くもないサービスだったら、チップは平均15%。すごく良いサービスだったら20%、あるいはそれ以上あげてもいい。もしすごく嫌な経験をしたら、チップは置いて行かない人もいるし、数ドルとか5%とかしか置いて行かない場合もある」

私「サービスに納得がいかなくてもチップをあげるんですか?」

先生「ひどいサービスだったら、僕は個人的には置いて行かない派。本当にひどかったらね。でも、良くも悪くもない”普通”のサービスだったら15%」

私「サッと暗算できるんですか?」

先生「まず合計金額を10分の1にして、それをまた2で割って、その10分の1に足せばいいよ。でも大きな数字だったら、スマホとかの計算機を使う」

私「計算機を使ってもいいんですね?」

先生「うん。例えばレストランでは、勘定をテーブルに持ってくるから、その後、お店の人が取りに来る前にスマホで計算すればいい。ああ、それから、テーブルに座って食べるレストランではチップをあげるけど、ファストフードやフードトラックではチップはいらないよ」

アメリカ出身の先生5、6人に訊いてみて、なんとなく「チップをスマートに渡す」が、できそうな気がしてきました。

すでにお伝えしたとおり、チップについては人によって考え方が微妙に違い、唯一絶対の解はないので、状況でその都度、いくらにするか判断すると良いようです。

ご参考になれば幸いです。

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