2019年度NHKラジオ英語講座「入門ビジネス英語」
NHKのラジオ講座を利用して英語力強化を目指そうという方々に、今日は「入門ビジネス英語」のご紹介をします。
(※2019年10月12日編集・追記:10月からの後期に合わせて内容を一部、修正しました)
どんな内容なのか、どんな流れで15分間の放送が進むのかなど、書いていきます。
「入門ビジネス英語」とは
NHK英語ラジオ講座の中で、「ビジネス」が付くのはこちらの「入門ビジネス英語」と「実践ビジネス英語」です。
「実践ビジネス英語」の方は、シーン設定としては同僚との雑談ですが、こちらの「入門ビジネス英語」では、プレゼンテーションやテレカン、価格交渉など、実際のビジネスの現場で役に立つ英語表現を学べます。
なお、本年度前期4月からの放送は2016年度4月からの再放送、2019年度後期(10月~)は2017年4月からの番組の再放送です。
講師の柴田真一先生は、20年にわたって海外勤務を経験されたビジネスマン。
パートナーのLindsay Wellsさんはアメリカ出身、日本の大学で講師をしていらっしゃいます。
後期10月からのパートナーはKellie Elizabeth Holwayさん。アメリカ出身で、パフォーマーやESL英語講師としてのキャリアをお持ちです。
柴田先生はロンドンで15年勤務されたせいか、ダイアローグ内では、他の英語講座に比べイギリス英語の話者が多めに出演している印象です。
CEFRに基づいたレベル設定はB1となっています。
ちなみに↓が、文部科学省による、各英語関連資格とCEFRレベルの対照表です(TOEICについてはSWのスコアを2.5倍してLRのスコアに加算した数値です)。
「入門ビジネス英語」ではダイアローグを「ビジネスシーン」と呼び、1週間に2回です。
放送時間
放 送:月・火曜日 午前9:15~9:30
再放送:同日 月・火曜日 午後0:40~0:55/午後11:20~11:35
再放送:土曜日 午前10:30~11:00(2回分)
内容としては、NHKのHPによると以下の通りです。
20年にわたる海外駐在経験を持つ柴田先生が、ビジネスの現場で役立つ明瞭・簡潔・前向きな英語表現を紹介。日本の食品会社の若手社員・直也が海外企業への売り込みに奮闘する様子を描いたストーリーを題材に、仕事を前に進めるためのビジネス英語を学びます。
社内コミュニケーション、仕事仲間とのコミュニケーション、顧客向けプレゼンテーションなどのビジネスシーンで、状況に即した英語のフレーズとコミュニケーションスキルを学べます。
「入門ビジネス英語」の聴きどころ・番組の流れ
日本の衣料品メーカーの海外戦略部を舞台にビジネスシーンが展開されます。
4~9月のテーマは以下の通りです。
4月 ミーティングで発言する
5月 ミーティングを進行する
6月 日常の業務を処理する
7月 仕事仲間との関係を深める
8月 プレゼンの準備をする
9月 プレゼンを成功させる
講座の流れ
各回の放送は以下の流れで進みます。
- 空欄に入る語句を考えながら、ビジネスシーンを聴く
- Word & Phrasesとともにシーン内容の確認
- もう一度シーンを聴く
- 今日のフレーズBusiness Phrase of the Dayの解説とリピート練習
- Similar Expressionで類似の表現を学習
- シーンの中からPractical Business Phrasesで役立つ単語や表現を学習
- ビジネスシーンのシャドウイング
- Tips for Business Communicationでビジネス上で気を付けるポイント、コミュニケーションのコツなどの学習
テキストには、放送内にはないオリジナルコンテンツとして「英文ビジネスeメールのABC」というコーナーもあります。
また巻末の読み物としては柴田先生による「ビジネス英語の新常識」、TOEIC L&Rテストに関する、濱崎潤之輔先生の「絶対ハイスコア」があります。
「入門ビジネス英語」は現場で使える表現満載
海外経験豊富な柴田先生の講座は、自信を持って、失礼にならない言い回しで、はっきり自分の意見を言う英語力を鍛えるのに役立ちます。
1週間に2日なので、週に30分あれば、2回分の放送を聴けます。
しっかりとシャドウイングに取り組んだり、類似の表現をすべて覚えたりすれば、実際のビジネスの場でもかなり英語でコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
柴田先生のビジネス経験から来るアドバイスも有益ですよ。