「実践ビジネス英語」はCEFR・C1レベル対象でNHKラジオ英語講座で最高の難易度

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NHK語学講座

『実践ビジネス英語』は2021年3月に終了です。

本記事は2020年度までの内容ですのでご注意ください。

NHKラジオの英語講座の中で難易度最高の講座が「実践ビジネス英語」です。

ダイアローグも他の講座よりボリュームがあり、複数のネイティブが会話をしている形式で進みます。

ただ「ビジネス英語」となっていますが、プレゼンや交渉、インタビュー、ミーティングといった場面で使うような会話ではありません。

今、世界で話題になっているトピックについての会話を5回に分けて聴き込み、6回目で総復習という流れ。

会話のスピードもナチュラルに近く、細かい文法説明などはほとんどありません。

長年、NHKで講師を勤めておられる杉田敏先生とアメリカ人のHeather Howardさんが教えてくださいます。

毎日の放送はなくなりましたが、2022年度は季刊で『杉田敏の現代ビジネス英語』という音声DL BOOKが発売されています。

「実践ビジネス英語」はNHK英語講座の最高難易度

NHKのラジオ講座を利用して英語力強化を目指そうという方々に、今日は「実践ビジネス英語」のご紹介です。

どんな内容なのか、どんな流れで15分間の放送が進むのかなど、書いていきます。ご参考になれば幸いです。

「実践ビジネス英語」とは

講師の杉田敏先生はアメリカで長く勤務された経験があり、NHKの講座に初めて登場されたのも1987年という大ベテランの先生です。

パートナーのHeather Howardさんはアメリカ出身で、ジャーナリズムの分野で20年以上活躍なさっています。

難易度はNHKラジオ英語講座の中で最も難易度が高く、CEFRでC1レベルです。

ちなみに↓が、文部科学省による、各英語関連資格とCEFRレベルの対照表です(TOEICについてはSWのスコアを2.5倍してLRのスコアに加算した数値です)。

この表で見るとC1は英検1級、TOEFL iBT 95-120、IELTS 7.0-8.0に相当することがわかります。

講座の基盤となるダイアローグを、「実践ビジネス英語」では「ビニェット」と呼びます。

6回の放送でひとかたまりのレッスンとなっていて、週3日、2週間にわたって放送。

まずビニェットを5回に分けて学習し、6回目でまとめという流れです。

放送時間

放 送:水~金曜日 午前9:15~9:30
再放送:同日 水~金曜日 午後 0:40~0:55/午後11:20~11:35
再放送:土曜日 午前11:00~11:45(3回分)

内容としては、NHKのHPによると以下のとおりです。

世界のトレンドをいち早くキャッチしたトピックをテーマに、オン・ビジネス、オフ・ビジネスに役立つ実践的なビジネス英語を学習。グローバル時代に対応できる高度な英語でのコミュニケーション力を育成する上級者向けの講座です。

世界で話題になっている事柄について、ニューヨークのビジネスパーソンたちが会話するという形式です。

“実践ビジネス”となっていますが、例えば交渉するとか、クライアントにプレゼンするとかのような内容ではなく、設定シーンは「同僚との雑談」です。

そういう意味で言うと、上記のような交渉、プレゼン、テレカンを含む会議、部下への指示やフォロー、クライアントとのやり取り等、ビジネスの現場で使う表現は「入門ビジネス英語」の方が多く取り上げられています。

1回あたりの放送で英語をリスニングする時間は、NHK英語講座の中では一番長いと思います。また他の講座よりスピードも速めです。

※この▲記事は、2018年度の内容を念頭に作成しました。

2020年度も「実践ビジネス英語」「入門ビジネス英語」に関しては大きな変更はないようです。

「実践ビジネス英語」の聴きどころ・レッスンの流れ

世界で話題のトピックがテーマ

すでに2019年度4月~9月までのテーマは決まっていて(4月号テキストの杉田先生インタビューページに掲載)4月後半の気候変動の他は、21世紀スキル、キャッシュレス社会などが取り上げられるそうです。

杉田先生は、1971年にオハイオ州立大学に留学され「シンシナティ・ポスト」経済記者を務められるなどすでに45年以上、英語を学び話されているので、時折

「ネイティブでもこれはよく間違えて使う言葉ですね」

「この言葉は80年代後半から使われ始め・・・」

など、ひょっとするとネイティブでも若い世代は知らないようなこともご存知です(実際、友人の20代半ばのアメリカ人にテキストを見せた時「こんな言葉、聞いたことなーい」と言った部分がありました)。

舞台はニューヨーク

ビニェットの登場人物は4月号では9人紹介されていますが、レッスンによって4~6人の会話であることが多いようです。

登場人物にはカナダ人のPaul Pearsonやロンドン生まれのPat McMillanもいるので、アメリカ英語の他、カナダ英語、イギリス英語も聴けます

メインキャラクター(?)の上田翔太を除いて、その他はアメリカ人という設定です。

「上田は高校で1年交換留学生として暮らした経験あり」という設定になっていますが、さすがに1年ではこのレベルまで行くのは難しいんじゃないでしょうかね…。

実際、声を担当しているのはバイリンガルのDominic Allenさんです(NHKラジオ英語講座の他の番組にも出演されています)

「ラジオ英会話」のJeff ManningさんもSteve Lyonsとして出演されています(人物プロフィールのイラストが心なしかJeffさんの雰囲気に似ていますね^^)

レッスンの流れ

各レッスン1~5回目の放送は以下のような流れで進みます。

  1. 杉田先生によるビニェットの概要
  2. HeatherさんによるビニェットのSummary
  3. 聴き取りのポイントの提示
  4. 上記ポイントを意識しながらビニェットを聴く
  5. ポイントの「答え」
  6. Words and Phrases-重要語句の解説
  7. ピックアップされていない語句について、Heatherさんによる解説
  8. Word Watch-特にフォーカスする語句について杉田先生による解説
  9. もう1度ビニェットを聴く
  10. Say What You Mean ビニェットに出てきた語句についてブランクのある文章をHeatherさんが読み上げ、ブランクにどんな語句が入るかというミニクイズ
  11. Quote…Unquote 金言・格言

6、7は杉田先生とHeatherさんが交互に解説してくださいますが、主にHeatherさんが英語で語句の説明をし、杉田先生からは日本語での補足や、話題を発展させた解説などが入ります。

Heatherさんの解説はテキストには載っていませんので、リスニングが鍛えられます。

私は「実践ビジネス英語」を聴き始めた頃、まだそこまでリスニングができなかったので、ビニェットもHeatherさんの解説もほとんどわからず、非常に長く感じました…。

最近はだいぶ聴き取れるようになってきましたが、まだまだです。継続は力なり。

レッスン6回目(=まとめの回)の流れは以下のようになります。

  1. 1~5回のビニェットを通して聴く
  2. 杉田先生とHeatherさんがビニェットに関する会話をする
  3. リスニング問題(公益財団法人 日本英語検定協会)
  4. As they say…和洋ことわざ考

上記2は会話の一部のみテキストにスクリプトが載っていますが、載っていない部分は自力で聴き取らなければいけません

3のリスニング問題は英検協会によるものなので、英検受験勉強にもなるでしょう。

4の和洋ことわざ考は2018年度から始まりました。西洋と東洋で似たような意味をもつことわざを取り上げて、杉田先生が解説してくださいます。

「実践ビジネス英語」は中上級者向け講座

以前の記事にも書きましたが、もし番組内のすべての英語を一字一句聴き取れるようならば、英会話で困ることはほぼないはずです(相手がアメリカ英語の場合)。

世界で話題になっていることを英語でディスカッションしたり、英語で情報収集したりするレベルが目標の方におススメです。

過去記事:NHK語学講座はアプリで聴くのがおススメ!しかし2019年4月のアップデートから不具合あり?

テキスト巻末の読み物は、アメリカ人Lisa VogtさんのOur Magical Worldというクイズ付きエッセイや、和文英訳の参加型講義The Writer’s Workshopの他、4月・5月号には杉田先生のインタビューも掲載されています。

このレベルならオンライン英会話でさらに実践力を磨きましょう!

「実践ビジネス英語」が難なく理解できる方は、ぜひオンライン英会話でさらに磨きをかけてください。

ネイティブ講師と、今、世界で話題になっているトピックについて、英語でディスカッションするのは、「自分の意見・考えを自分の言葉で言う練習」におすすめです。

ノンネイティブ講師による無料体験レッスンを2回受講した後、有料会員登録をすれば、レッスンチケット3枚もプレゼントされます。

ネイティブ講師の体験レッスンは有料(2000円)ですが、体験後、会員登録すればキャッシュバックされます。

実践ビジネス英語レベルが楽勝の方には、もちろんネイティブ講師による「プラスネイティブプラン」がおすすめです。

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