当ブログではTOEICスピーキングライティングテスト(S&W)対策について、パートごとに高スコアをとるためのポイントや答え方のコツを解説しています。
スピーキングテストについては各パートの記事をご覧ください。
受験前の対策として、私はスピーキングに重点を置いてDMM英会話のレッスンで練習してきました。
しかしSWテストにはライティングテストもあります。
っていうか時間配分で言うと、ライティングの方が長時間だよ
スピーキングテスト約20分に対し、ライティングは約60分です。
私はこれまで、2019年2月と11月の2回、TOEIC S&Wテストライティングで190点(200点満点)を取ることができました。
本記事では、ライティングテストで高スコアを取るための答え方のコツ、気をつけること、勉強方法についてお伝えします。
※目次▼はクリックすると開いて好きなところにジャンプできます。
TOEIC SW Tests -ライティングパートWriting Partについて
上述のとおり、TOEIC S&Wテストでスピーキングテストは20分程度ですが、ライティングテストはその3倍約60分です。
そしてTOEIC Writingテストは、3つのセクションに分かれています。
画面上に問題が表示され、キーボードを使用して、英語で作文をしていくテストです。
それぞれについての解説をする前に、ひとつ「これだけはやっておいて」というお話をします。
「英文タイピング」は必ず練習しておこう!
ライティングテスト対策としてひとつ、必ずやっておいていただきたいことがあります。
それはこちら。
TOEIC S&Wテストは、ひとり1台のパソコンを使用して受験します。
そして当然ライティングテストでは、キーボードを使って英文をタイプすることになります。
日本語のタイピングに慣れている方も、ぜひ英語を打つ練習をしておいてください。
頭の中から指先に出力する際のタイムラグやストレスを減らすためにも、英文タイプの練習は必須です。
タイピングに戸惑って、時間をロスしてしまうのはもったいないよ
英文タイプに慣れておこう!
そのための練習方法は、「書き写し」がおすすめ。
教材は例えば、手元にあるTOEIC L&Rの対策本でOKです。S&Wのテキストでなくてもかまいません。
私のおすすめは、NHKラジオ講座のテキストです。
どの講座でもよいので、まずは1週間分、キーボードを使ってWordファイルなどに書き写してください。
テキストの書き写しは、それ自体がとても勉強になるのでぜひやってみて!
それでは各パートについて、見ていきましょう。
なお解答のポイント、高スコアの条件等は、TOEIC スピーキング/ライティングテスト公式ガイドを基にしています。
【1】写真描写問題Write a Sentence Based on a Pictureの答え方
最初のテストパートでは、与えられた2つの語句を使って、写真の内容に合う内容の英文を各問に1文ずつ書く問題。
語句の形は変えてもOKです(過去形に変える、複数形に変える等)。
制限時間は5問で8分。
セクション内は行ったり来たりできるので、1問ずつササっと文を作ってから、戻って見直しするのも一案です。
解答のポイント
1.文の構成力があるか。
2.文法力があるか。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
高スコアの条件
1.適切な語句を用いること。
2.写真に基づいた文であること。
3.文法的に正しい1文であること。
- 意味が正しく伝わる限り、つづりや句読点の誤りは評価に影響しません。
- 非常に複雑な文や長い文を書いても、加点されません。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
つまり
- 必ず1つの文にする(2文以上はダメ)
- 写真の内容と合っていない文もNG
- 2つの語句が1文に入っていないと×
2文以上書くと、与えられた2つの語句が使われた文だけが採点されるとのことです。2つの語句が別々の文で使われていると、採点スケールが下がります。
注意点は以下のような点です。
- 写真を見たまま単純に理解して書けばよい。凝った描写は求められていない。
- 与えられた語句を1つずつ使った文をandやwhichなどでつないで1文にしてもよい。ピリオドは1つだけ。
- 意味が明快に伝われば多少のスペルミス、文法ミスは、気にしなくてよいが、意味に影響を与えるミスはNG。
- 主語に合った動詞の形を使う(三人称単数のsを落とさないなど)。
- 課題を満たしていれば、写真に写っているもののうち何について書いてもいい。
最後の「何について書いてもいい」は、必ずしも写真の主題となっている被写体について書かなくてもいいということです。とはいえ、与えられた語句を使うと、多くの場合、主題に触れることになりますが。
【2】Eメール作成問題Respond to a Written Requestの答え方
2番目のテストパートは、画面上のEメールを読み、指示に従って返信メールを書く問題。
2問あって、各問10分。2問目に進むと1問目には戻れません。
解答のポイント
情報の提示や要求など、全般的なライティング力があるかどうか。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
高スコアの条件
1.課題内容に合った返信であること。
2.与えられた指示や情報に基づき、はっきりと自分の考えを伝えられる文章を構成すること。
3.適切な接続詞を使い、理路整然とした、まとまった文章であること。
4.返信先にふさわしい文体で書いていること(たとえば、会社宛てのメールは、友達同士のメールと同じ文体では書かない)。
5.意味が明瞭であること。文法的、語法的誤りが多少あっても、意味の理解を妨げないこと。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
公式ガイドによると、例えば設問は
「最近引っ越した街のWelcome Committeeからメールを受け取り、その返事として、地域のルールなどについて2つ質問を考えて書く」
というような内容です。
問題へのアプローチとして、公式ガイドに載っているのは以下のような点です。
1.質問を考える(ゴミ出しルールや図書館や公園の場所を訊いたり、町の地図をリクエストするなど)
2.書き出しの文を考える(「メールをくださいましてありがとうございます」とか「この町に住むことになり嬉しいです」とか)。
3.締めくくりの文を考える(「ご回答いただければ幸いです」とか「メールをありがとうございました。お返事をお待ちしております」とか)。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
上記、2と3は定番表現のパターンを覚えておくとよいでしょう。
採点ポイントは以下の3点です。
- 文章の質と多様性
- 語彙・語句
- 構成
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
注意点は以下のような点です。
- 論理的にまとまったものにする。
- 設問内で、取り上げるべきタスクを提示されるので、その内容を不足なく盛り込む(「質問を2つ」とか「問題点1つと先方へのリクエストを1つ」など)。
- いくら文法的に正しくても、文章をたくさん書いても、課題に取り組んでいなければ採点スケールは低くなる。
- 砕けた表現を使わない(企業宛のメールなのに友達に書くような言葉遣いはNGなど)。
- 分かりやすい文章を書く(英語においては、clarity-論理の明確さとconcise-簡潔さが重視されます。特にビジネスの場面では)。
与えられたタスクをクリアするために、まずは問題をよく読みましょう。
そして英文eメールとして体裁を整えるため、以下の内容をまずは骨組みとして書きます。これによって採点ポイントの「構成」をクリアします。
- 挨拶
- タスク
- 結語
1の挨拶と3の結語は、誰からのメールに対する返信であるか、自分はどういう立場で返信するのかを手掛かりに決めましょう。
2のタスクが最も時間がかかる部分だと思います。
思いついた内容をまずは見出しのように必要な数の分だけ書き出し、後からそれぞれ肉付けするやり方がおすすめ。
タスクは複数あるので、最初からひとつひとつを詳しく書いていると、時間内にすべてのタスクを終えられなくなってしまうかもしれません。
サクッと骨組みを作り、後から肉付けしましょう。
【3】意見を記述する問題Write an Opinion Essayの答え方
3番目のパートは、提示されたテーマについて、論拠を示しながら自分の意見を記述する問題。
語数に制限は設けられていませんが、高い評価を得るには300語以上が目安とのこと。制限時間は30分です。
※なお語数や残り時間はモニタに表示されますので、数えたり計ったりする必要はありません。
ライティングテストの中で一番ボリュームがあるパートで、一番手強い部分でもありますね。
解答のポイント
1.テーマに合わせて考えをまとめられるか。
2.いくつかの要素から成り立つ考えを表現できるか。
3.理由や論拠、例、補足説明が書かれているか。
4.論理的に書かれているか。
5.正しい語句を使っているか。
6.スタンダードな書き言葉を使っているか。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
問題へのアプローチとして、公式ガイドに載っているのは以下のような点です。
1.自分の意見を決める。
2.書き始める前に理由と例を考える。
3.自分の意見を最初にはっきり示す。
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
採点ポイントは以下の4点です。
- 理由や例を挙げて意見を述べているか
- 文法
- 語彙・語句
- 構成
TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイドより
この問題は、「意見を述べる問題」の記事で書いたSpeakingテストの最後のセクション「意見を述べる問題」と同じように、次のような構成で書きましょう。
いわゆるPREP法を使います。
- 意見(結論)=Point
- 理由=Reason
- 例示=Example
- 再度、意見(結論を繰り返したまとめ)=Point
具体的には以下のとおりです。
1.導入部で自分の意見を明示する(賛成か反対か、あるいは提示されているうちの、どの意見に賛成かをはっきりさせる)。
2.その理由を挙げる。説得力のある理由を考えましょう。理由は2~3つくらい挙げるのが理想。
3.上に挙げた理由のそれぞれについて例を挙げる。例もできれば2つくらい。
4.結論で締めくくる。導入部と同じ内容をもう一度繰り返す。言い回しは重複する部分が多くていいが、結語らしくまとめる。
実際にやってみるとわかるのですが、300語以上を使って(しかも制限時間内に)英文を書くのは結構大変です。
この問題も、2のEメール作成問題と同じく、まずは骨組みを書き、後から中身を濃くしていくやり方がおすすめ。
冒頭で自分の考え(結論)を書き、理由とその例をそれぞれ短い文でよいので、2,3ずつ書きます。
それから最後の部分、結びの文章(結論)を書き、理由と例示の部分に戻って、それぞれ肉付けしていきます。
途中で時間切れになっても、Essayとして最低限の体裁が整っていれば、その分、高スコアを期待できるでしょう。
「自分の意見を英語で表現する練習」はDMM英会話がおすすめ
普段から自分の意見を言ってみる/考えてみるという練習が、「意見を述べる問題」対策として非常に有効になります。
「自分の意見を言う練習」として私がおすすめしている勉強法は、DMM英会話のDaily Newsを教材にレッスンを受けることです。
※教材ページは一般公開されていて、会員でなくてもレッスン教材は見られます。ぜひ参考にしてみてください。
Daily Newsにはディスカッションのパートがあり、毎回、自分の意見を言います。
毎日25分のレッスンで、自分の意見を言っていると、だんだんコツがつかめてくるはず。
リスニングやリーディングなどの「受け身」のコミュニケーションは、相手がいなくても練習できます。
しかしスピーキングやライティングは、こちらの発信した言葉を受けて返してくれる先生がいた方が勉強になり練習の効果もアップ!
間違いを直してもらったり、単語やフレーズの使い方を教えてもらったりして、テスト本番の限られた時間内に、自分の意見を表現できるように練習するのが非常に効果的です。
また先生の方も意見を言ってくれることがあるので、考え方の幅やモノの見方が広がります。
これは私自身が実感したことなのですが、話す練習をするとライティング力も上がるようです。
例えば最初にTOEIC S&Wテストを受験した時の私のライティングスコアは160点(2017年12月)でした。
その後、DMM英会話のレッスンを受け始め、2回目のテスト(2019年2月)で190点を取ることができました。
体験レッスンもあるので、ぜひ試しに受けてみてください。
\毎日英語で話そう/
TOEIC S&Wテスト対策・各パートまとめのご案内
TOEIC S&Wテスト対策については、TOEIC S&Wスピーキング・ライティングテスト対策まとめ【試験前の勉強のしかた・高スコアを取れる答え方のコツ】▼でもまとめていますので、よろしかったらご覧ください。
スピーキング・ライティングテストの公式問題集はリスニングリーディングテストに比べて数が少ないですが、こちら↓はテストの解説と練習問題が掲載。
TOEIC S&Wテストのパートごとの答え方のコツは以下の記事もどうぞご覧ください。
TOEIC S&Wスピーキングテスト1番目のパート「音読問題」の答え方のコツはこちら▼
TOEIC S&Wスピーキングテスト2番目のパート「写真描写問題」答え方のコツはこちら▼
TOEIC S&Wスピーキングテスト3番目のパート「応答問題」答え方のコツはこちら▼
TOEIC S&Wスピーキングテスト4番目のパート「提示された情報に基づく応答問題」答え方のコツはこちら▼
TOEIC S&Wスピーキングテスト5番目のパート「解決策を提案する問題」答え方のコツはこちら▼このパートは、なくなりました。
TOEIC S&Wスピーキングテスト5番目のパート「意見を述べる問題」答え方のコツはこちら▼
TOEIC S&Wテストを受験した体験レポも書いています▼
では!