TOEIC L&RとTOEICスピーキングライティング(S&W)テストの受験対策には、いろいろな方法があります。
TOEICを受けるなら勉強しなきゃとは思うんだけど…
何からやればいいかわかんないよ
何から始めていいかわからない方やスコアが伸び悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
TOEIC L&Rを10年以上受験している私が、なるべくお金をかけない方法としておすすめするのは、NHKラジオ講座です。
TOEIC L&Rスコアの400~650点くらいを狙っていて「とりあえず何か始めたい!」という人におすすめなのはNHKのラジオ講座だよ
TOEIC S&W対策になる講座もあるんだ
実は私、NHKラジオ講座も長年聴き続けているリスナーでもあります。
問題集などももちろん有効ですが、短い時間で毎日コツコツ取り組めるのがラジオ講座の良いところ。
「ラジオ講座」といってもラジオなしで、アプリなどでも聴けるんですよ。
そして近年、NHKの講座もアウトプット(スピーキングや英作文)にフォーカスしたコーナーを番組内で取り入れています。
聴いて理解する練習だけでなく、口に出す練習もできるのです。
とはいえ、たくさんあるNHKラジオ講座の中からどれを選んだらよいのか迷いそうですね。
この記事では、TOEICスコアを基に、自分に最適なレベルを探す方法をご紹介します。
※この記事は初級~中上級の方が対象になります。
したがってTOIEC L&Rで920点以上、S&Wで360点以上のスコアをすでに取っている上級者の方には、参考にならないかもしれません。あらかじめご了承ください。
NHKラジオ英語講座はTOEICテスト対策になるか? -YES!
TOEIC対策を含めた英語学習方法はたくさんありますが、なるべく経費を掛けずに英語を勉強するならNHKラジオ英語講座がおすすめです。
ラジオがなくても無料アプリで聴けますし、かかるお金はテキスト代だけ。
私はTOEIC L&Rを2010年頃から毎年少なくとも1回は受け、NHKラジオ英語講座も同じくらい聴き続けています(真剣度はその時々によって違うのですが…)。
そんな私が以下のような疑問にお答えします。
- TOEICテスト対策にNHKラジオ講座は使えるの?
- TOEICテスト対策にするなら、どのラジオ講座を選んだらいい?
2022年度のNHKラジオ英語講座の選び方
2022年度のNHKラジオ英語講座は、10講座あります。
10講座の中から、TOEIC対策として聴くなら、いったいどれを選んだらいいでしょう。
ずばり申し上げますと「自分のレベルに合っていれば、どれも役に立ちます!」。
ざっくりしすぎでごめんなさい。でもこれは本当。
「自分のレベル」と「目標レベル」に合っていることが大事だよ
どれを選んでもしっかり取り組めば成果が出ます。
そう、「しっかり取り組めば」!
残念ながら語学の習得には時間がかかるもの。
「毎日、地道にコツコツ」やるのが、実は一番確実で早い方法です。
「講座がたくさんありすぎるから迷ってしまって、選べない…」という方は、どうぞ以下を参考にしてみてください。
TOEIC対策なら「今の自分の英語レベル~ちょっと難しめ」の番組がおすすめ!
TOEIC対策として聴く場合、どの講座がいいかは現在のレベルと目指すスコア、強化したい部分によっても違います。
選ぶのは、「自分の現在のレベル~ちょっと難しめ」の番組がおすすめです!
手ごたえを感じられるくらいのレベルがちょうどいいね
ただし私自身は、基礎的なことを見直して土台をしっかりさせるため、少し下のレベルの番組も合わせて聴いています。
NHKの英語講座は、CEFRによるレベル分けがされているので参考に確認してみましょう。
TOEICスコアから換算して自分に合ったNHKラジオ英語講座のレベルを調べる方法
TOEICリスニング・リーディングテスト(L&R)のスコアがあれば、自分の現在のCEFRレベルに換算できます。
では換算のしかたを見てみましょう。
文部科学省による以下の表をご覧ください(もっと詳しい情報にご興味のある方は、文部科学省「各資格・検定試験とCEFRの対照表PDF」をどうぞ)。
TOEICは一番右端にありますが、この数字は
「スピーキング・ライティング・テスト(S&W)の点数×2.5」と「L&Rの点数」の合計
となっています。
すなわちS&Wのスコアがあった方が、より精度の高いレベル換算が可能。
でもSWを受けたことがなくても大丈夫です!
S&Wを受験したことがない場合は、TOEICを主催している国際ビジネスコミュニケーション協会IIBCによるTOEIC L&RとTOEIC S&Wの比較表を見てみましょう(ただし2007年10月公開の少し古い資料です)。
ここでは2019年6月の平均スコア583.7点を例にとって考えてみましょう。
比較表▲を見てみると、TOEIC L&R 583.7点に対するスピーキングの予測スコアは110点、ライティングの予測スコアは120点となっています。
- S 110+W 120=230点
この230点を2.5倍してL&Rのスコア583.7点に足します。
- 230×2.5+583.7=1158.7点
1158.7点を上のCEFRとの対照表で見るとB1レベルに該当します。
したがって、TOEIC L&Rで平均スコア583.7点の方は、B1レベルと考えられます。
ただし1150点が境目になっているので、A2レベルも確認しておいた方がいいかもしれません。
次にテキストに掲載されている「『NHK英語グランドデザイン』のレベル設定」の表を見ましょう。
レベル表一覧によると、以下のようになります。
選択肢が多いですね!
上記講座のほか、レベル設定のない(=幅広いレベルに対応)「ボキャブライダー」も語彙を増やすのにおすすめです。
複数の講座が見つかった方のために、ここからは、私が聴講している中からL&R、S&Wそれぞれの対策におすすめの講座をご紹介します。
厳選!TOEICリスニング・リーディング(L&R)テスト対策におすすめのNHKラジオ英語講座
自分の英語が現在、どのレベルかわかったら、10講座の中から自分の目標にぴったりの講座を選びましょう。
ここからはTOEIC L&RとTOEIC S&W、それぞれについておすすめの講座の解説です。
上述のとおり、NHKラジオ英語講座には、A0~C1までさまざまなレベルに対応する講座があります。
まずTOEIC L&Rにおすすめの講座からいきましょう。
「ニュースで学ぶ『現代英語』」(B2レベル)
ニュースの英語を題材とした「ニュースで学ぶ『現代英語』」は、L&Rのリスニングパート、特にPart4対策におすすめです。
解説される語彙・語句も、ニュースで使われるものばかりなので、TOEICとの親和性も高いと思います。
講師は、伊藤サム先生と、米山明日香先生。伊藤サム先生は2021年度まで放送されていた「高校生からはじめる『現代英語』」でも講師を務めていらっしゃいました。
幅広いレベルに対応する「ラジオ英会話」(B1レベル)
TOEIC600点台の方が、NHKのラジオ英語講座をどれか1つ聴くなら、文法・リスニング・発話練習をバランスよく学習できるラジオ英会話がおすすめ!
2022年度は「定型フレーズ」に焦点を当てたレッスンです。
大西泰斗先生が単語のイメージを説明してくださり、2人のネイティブスピーカー、クリス・マクベイさん(イギリス出身)と秋乃ろーざさん(アメリカ出身)が英語で解説してくださいます。
ラジオ英会話については、こちら▼でも書いています。
中級~上級者さんにおすすめ「ラジオビジネス英語」(B1~C1レベル)
2022年度新開講の「ラジオビジネス英語」。
TOEICはもともとグローバルビジネスの現場でどのくらい英語コミュニケーションが取れるかを測るテストです。
なので、ビジネスで使われる表現が多く学べる「ラジオビジネス英語」はTOEIC L&R対策に最適。
講師は、実際に20年にわたる海外駐在経験をお持ちの柴田真一先生です。
ドイツで5年、ロンドンで15年も勤務されていたとのこと。
そんな柴田先生の講座なら、きっとグローバルな英語が身につきますね。
柴田先生は、ソフトな語り口でありながら、豊富なビジネス経験で培われたのであろう、確かな「自信」を感じさせます。
毎週木曜・金曜のインタビューでも、ゲストの方とのやり取りが素晴らしい!
「こんなふうに話せたら…」と憧れます。
厳選!TOEICスピーキング・ライティング(S&W)テスト対策におすすめのNHKラジオ英語講座
ここからはTOEIC S&W対策としておすすめの講座をご紹介します。
「ラジオ講座」と聞くと「聴くだけ」のように思われるかもしれませんが、どの講座にもリピートや作文など自分で英文を作ってみるコーナーがあります。
そうしたコーナーで積極的に声を出して練習するのが、TOEIC S&Wには効果的です。
「ラジオ英会話」ではダイアローグの暗唱を推奨
「ラジオ英会話」もスピーキングテスト対策になります。
特に、大西泰斗先生が繰り返しおっしゃっているのは
「必ず声に出してください」
「ダイアログの英文はすべて覚えてください」
ということ。
これを徹底してやれば、スピーキングテストでも英語が口をついて出て来るようになります(でもごめんなさい、先生。私は全部は覚えていません…mm)。
「ラジオビジネス英語」は会話もメールも学習できる!
L&R対策としてもおすすめした「ラジオビジネス英語」は、ビジネスの現場で使う英語を学べる講座です。
TOEIC S&Wテスト・ライティングパートには英文メールを書く問題があります。
制限時間10分で、与えられた課題を盛り込んだメールを書きます。この問題では、返信先に対してふさわしい文体で書くことが高スコアのポイント。
その対策として、英文E-mail術を学ぶ水曜日の放送がおすすめです。
「伝わる」ための効果的なメールは、日本語を英語に訳すだけでは不十分。
ビジネスで使う世界標準の英語を学びましょう。
まとめ:NHKラジオ英語講座をTOEIC対策に利用しよう!
TOEICで高スコアを取るためには、やはり毎日の学習が大切。
週に1回、何時間もやるより、数十分でも毎日やるほうが効果はあります。
毎日の生活に取り入れるなら、短時間でいつでもどこでも取り組めるNHKラジオ英語講座はぴったりです。
日々のルーティン作業に組み込んで、習慣化してしまいましょう。
TOEICテスト対策としておすすめのNHKラジオ英語講座
TOEIC対策におすすめのNHKラジオ英語講座選びは、まず自分のレベルを把握することから。
TOEIC S&Wを受けたことがない人はTOEIC L&Rのスコアがあれば換算可能です。
自分の現在のレベルがわかったら、それに合わせて講座を選びましょう。
TOEIC L&R、TOEIC S&Wにおすすめの講座はそれぞれ以下のとおりです。
NHKラジオ講座を始めるならまずは無料アプリのラジオストリーミングを聞いてみよう
「どんな雰囲気なのかな」「続けられるかな」という場合は、まず無料アプリのラジオストリーミングで数回分聴いてみるのがおすすめです。
いくつでも無料で聴けますので、興味が持てそうなものから聴いてみましょう。
NHKゴガク「語学講座アプリ」では、1週間分(前週分)の講座を聴けます。
iOS版はこちら。
Android版はこちら。
NHKゴガクの語学講座アプリについては、こちら▼でも書いています。
基礎ができたら実際の会話にトライ!オンライン英会話のレッスンを受けてみよう
TOEIC S&W対策にはオンライン英会話も非常におすすめですよ。
NHKのラジオ講座で基本や定番フレーズを学習したら、ぜひ実際に外国人の先生と会話してみましょう。
特に、自分の意見を言う練習ができるDMM英会話のDaily NewsはTOEIC S&W対策にぴったり!
DMM英会話は受講料が比較的、安価なのも魅力。
Daily Newsは会員(受講生)でなくても閲覧ができます。
また中級までのレベルには日本語訳もついていますので、ご覧になってみてください。
興味が持てそうな教材が見つかったら、体験レッスンを受けてみてはいかがでしょう。
TOEIC S&Wテスト対策については、「TOEIC S&Wスピーキング・ライティングテスト対策まとめ【試験前の勉強のしかた・高スコアを取れる答え方のコツ】」▼でもまとめていますので、よろしかったらご覧ください。